東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

東葛中の一次検査対策

東葛中の一次検査に向けた対策について、具体的にいつ頃から何をしたのかを振り返ります。

東葛中対策で考えるべき最初のことは、一次検査の突破です。当たり前ですが、一次が通らなければそこでお終いですので、12月上旬の一次検査に向けて全力で取り組む必要があります。

東葛中の一次検査を突破できるのは受検生の約4割です。ボーダーは200点満点で100点が一次合格の一般的な目安となりますが、最終的には一次と二次の合計点の勝負になりますので、一次突破の目安となる100点に上乗せできれば、二次を有利な状態で迎えられます。

[東葛中の合格最低点についての参考記事]
「得点開示請求からみる合格最低点」

我が子の場合、模試の判定では一次検査の判定結果の方が二次検査よりも低い傾向にあり、一次に向けた危機感もありましたので、一次対策はとても重要視しました。

具体的な検査対策を始めた時期は9月です。公立中高一貫校向けの模試を受けた以外、6年生の夏休みが終わるまでは、私立向けの勉強しかしていませんでしたし、実際に夏休みが終わるまでは普段の受験勉強で手一杯でしたので、東葛中対策に取り組む余力はありませんでした。

9月からは一次検査まで3ヶ月余りしかありませんので、事前にスケジュールを立てて計画的に進めることが重要になります。塾からは過去問対策は夏休みが終わってからで良いと言われていましたが、それは1月から始まる私立受験を前提としている部分もありますので、余力があるのであれば、夏休みの下旬から対策を始めても良いかもしれません。

我が家が先ず始めたのは、塾の公立中高一貫校対策の特別講座の受講です。特別講座はほぼ隔週で週末に開催されました。

特別講座の内容は、過去問や類似問題を中心にひたすら演習をやったようです。

特に、自習用に配布された公立中高一貫校対策用のグラフテキストは、グラフ対策をどうしようか考えていたところでしたので、とても良かったと思います。

グラフは自分で作図できるようになることが基本だと思いますが、自分で様々なタイプのグラフを作図するテキストでしたので、グラフに対する理解が深まったと思います。

私からも、表とグラフの読み取り方について補足説明をしました。特に、グラフは数値の偏り・変化・傾向を視覚的に捉えるためのツールですので、それらに注目してグラフを読み取ることがポイントとなる点と、いろいろなグラフの使い分けを教えました。

大人にとってグラフはポピュラーなツールだと思いますが、子供は案外慣れておらず、小学校でもしっかり教えていないようです。適正検査I-Iでは、表とグラフは必出問題ですので対策が必須です。

また、適正検査I-IIの理系問題に関しては、過去問から出題された算数と理科の問題を洗い出し、該当する単元と特に苦手な単元の基本問題を中心に、演習問題を繰り返し解きました。

特に算数については、私立対策も見据えて基本問題をひたすら繰り返し解かせましたが、これにより苦手だった算数の自力が付き、東葛中の検査対策だけでなく実際の私立入試でも威力を発揮したと思います。

過去問については、一次検査までの日程を逆算して、5年分の一次検査を解く予定を立てて、解く際もきちんと時間を計って本番のような状況で実施しました。

もちろん解いた過去問の振り返りも必要です。間違ったり解けなかった問題の復習をした上で、解けなくても良い問題(我が子には難しいため飛ばして良い問題)や解かなくても良い問題(本番では後回しにして良い問題)の選定もして、問題に取り掛かる順番などの作戦も立てました。

[過去問についての参考記事]
「東葛中の過去問選び」

9月からの3ヶ月余りを有意義にするためには親として最大限のサポートが必要ですし、子供の緊張感も高まってきますので、精神的なフォローも大切です。

我が子も特に12月と1月は精神的にも不安定だったと思います。12歳程の子供が初めて経験する緊張感、焦り、プレッシャーです。適正な危機感を持つことも大切だと思いますが、親として口出ししたくなる気持ちをグッと抑えて、信じ続けることと我慢も必要です。私もこれを実践することは正直大変でしたが、これから受検されるお子さんがいる方には、頑張って頂きたいと思います。

最後に、東葛中一次検査の一週間前に、例年どおりであれば土浦日大のCSATという千葉県立中学の受検生向けの入試があります。

我が子も受験して、特に対策はしませんでしたが合格を頂くことができました。俗にそっくり入試とも言われていましたが、我が子曰く実際の一次検査よりも問題の難易度は高くなかったようです。

試験会場は取手で、2020年度の入試は259名が受けて163名が合格したそうです。合格率は6割程ですが、この入試を受けた全員が東葛中を受検したと仮定すると、東葛中一次検査の合格率が約4割ですので、この合否が一次検査突破の目安にもなると思います。

東葛中が第一志望の場合、初めての入試が第一志望というのはリスクも高く、先に土浦日大を受験してみることは良い経験になると思います。数日で結果も出るため、合格できれば一次検査に向けて大きな自信と励みになると思います。

仮にその後の東葛中受検で良い結果が出なかったとしても、どこかの学校に合格した経験は子供にとってもプラスになると思います。

実際に土浦日大に入学したとしても、6年間学年上位を維持できれば東葛高校に引けを取らない大学に合格することも可能ですし、過去に東葛高校から日大に進学した生徒も沢山いる筈です。また、特待合格もありますので、学費の心配が無くなる可能性もありますし、入学金も東葛中の結果が出るまで待ってくれますので、家計にも優しいです。

親として、このような選択肢や経験を子供に与えることは、意味があると私は思います。

ちなみに、合格証明書も立派で、我が子も合格できたことは素直に嬉しかったし自信につながったと言っています。

[私立併願校についての参考記事]
「私立併願校の選び方」
「私立入試説明会の重要性」
「私立校の気になる動向」

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