東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

東葛生の進学先は?

東葛中に入学すると、高校受験はありませんが、その先の大学に関してはまた受験が控えています。東葛中を目指す動機は人それぞれですが、親としては、高校卒業後に、子供が進みたいと思う道へ進みやすい環境を提供したいという想いで、東葛中への進学を後押しするケースが多いのではないかと思います。

そこで今回は、東葛生の卒業後の進学先について、調べてみます。

東葛飾高校は、HPで現役と浪人合計の合格実績(重複合格含む)を公開していますが、内部向けには現役の進学結果も公開しています。

大学への進学は、親にとって関心の高い情報だと思います。そして、卒業生の学力面の実力をはかるには、重複のある合格実績よりも重複のない進学実績が適していると思いますので、本来は合格実績だけでなく、現役の進学実績も公開した方がよいと私は考えています。実際に、県立船橋高校は、進学指導重点校という位置付けだからかもしれませんが、進学実績まで公開しています。

今回は単年度の結果になりますが、2023年に卒業した東葛生が、現役でどのような大学へ進学したのかをまとめてみました。

先ず、卒業生316名中、現役で大学に進学したのは272名(専門学校進学を除く)です。現役での大学進学率は86%となり、東葛生の4割が浪人するという説は、昔の話のようです。

もう少し進学先を分類すると、現役で国公立大学防衛医大含む)へ進学したのは121名(進学率38%)で現役で大学進学した中の44%でした。その裏返しが私立大学になりますので、現役で151名(進学率48%)、現役中56%が私立大学へ進学しました。東葛高校では、6割弱が私立大学を選択しています。この情報は、学校のHPでも公開されています。ちなみに、海外大学への進学者はゼロです。

次は、現役の大学進学の内訳をいわゆる大学群でまとめてみます。

国公立大学旧帝大+一工の現役進学は、39名(進学率12%)でした。その内訳は、東京8、京都1、北海道4、東北3、名古屋1、大阪0、九州2、一橋11、東工9になります。

国公立大学で現役進学者が最も多いのは、筑波の34名(進学率11%)、次いで千葉29名(進学率9%)です。2割が筑波か千葉へ現役で進学したことになります。ちなみに3番目は一橋11名(進学率3%)でした。

私立の早慶上理GMARCHの現役進学は、111名(進学率35%)です。早慶だけに絞ると40名(進学率13%)、上理だけで24名(進学率8%)、GMRCHだけで47名(進学率15%)でした。

私立大学で最も現役進学者が多いのは、早稲田36名(進学率11%)、2番目は東京理科19名(進学率6%)、3番目が明治18名(進学率6%)でした。

国公立大+早慶上理GMARCHの現役進学は、232名(進学率73%)ですので、東葛高校の成績で7割以上のポジションにいれば、国公立大学かいわゆる難関私立大学に現役合格できるのかもしれません。もちろん、それらの大学に合格しながら浪人を選択する方もいると思いますので、実際の比率はもう少し上がる可能性があります。

これらの無機質な数字の裏側には、数字で語ることのできない苦悩や努力、さまざまな想いやストーリーがあると思いますので、私がどうこう意見を述べる立場ではありません。そして、東葛中学や東葛高校は、世間で言われる良い大学へ進学することを目的に選ぶ学校ではないことを、私自身も以前からお伝えしていますが、一般的にわかりやすく、客観的な数字でもあるため、今回は進学実績を取り上げてみました。

また、本来このような情報は、公立の高校こそ積極的に開示した方がよいと個人的には思いますので、今後情報公開が進むことを期待しております。さらに、残念ながら東葛中からの内進生の結果が公表されていませんが、それも大切な情報だと思います。(東大の現役合格8名中4名が東葛中出身だという説明だけあったようです)

それに最近私が感じている事は、東葛飾高校も、意外と言ったら失礼かもしれませんが、案外進学指導に熱心だという事です。先日開催されたPTA総会も、内容は「進学説明会」という感じだったそうですし、生徒に対しても、医歯薬コースへの選択を促したり、2年生からのコース選択も早い段階から意識付けしている印象です。

いずれにしても、実際に東葛に通っている中学生と高校生は、勉強もイベントも頑張っていますし、それらを楽しみながらたくさんのことを学んでいるようです。

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