東葛中合格への道

東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

【追加情報】東葛中学校説明会(期間限定)

8月に開催予定の学校説明会について、4・5年生の親子も参加可能となりました。

定員に達したら締切るそうです。東葛中受検をご検討中の方は、下記の募集期間になりましたら、お早めにお申し込みください。

【4・5年生と保護者の募集期間】
8月2日(月)9時~8月5日(木)22時

東葛中ホームページの追加申込みフォームからお申込みください

尚、東葛中の最新情報はトップページから発信されることが多いため、こまめなチェックをお勧めいたします。

f:id:hikayojuken:20210716223613j:image

東葛中学校説明会の情報(期間限定)

8月開催の東葛中学校説明会は事前申し込み制です。授業公開よりは募集人数と応募期間に比較的余裕がありますが、早めに申し込んでおいた方が良いと思います。(私の記憶違いかもしれませんが、当初は事前申し込みではなかったように思います)

東葛中の最新情報はトップページで確認できますので、特に6年生の受検生がいらっしゃる場合はマメにチェックすることをお勧めします。

学校説明会は、東葛中の情報を直接入手できる貴重な機会です。今回は、生徒による学校紹介や模擬授業など初の試みもあり、私も参加したい程の内容です。東葛中受検を検討中の6年生の保護者と受検生は、是非ご参加ください。

我が子曰く、学校説明会に協力する生徒を掲示で募集していたそうです。直ぐに必要な人数が集まったようですので、協力する生徒のモチベーションも高いと思います。

以下、案内を東葛中のホームページから抜粋した内容になります。

千葉県立東葛飾中学校学校説明会の御案内

このたび下記のとおり学校説明会を開催します。本校での学習や学校生活の様子などを、生徒が主役となって紹介します。ぜひご来場ください。

  1. 日時
    令和3年8月19日(木)
    第1回 10:30~12:00(開場10:00)
    第2回 14:00~15:30(開場13:30)
    8月20日(金)
    第3回 10:30~12:00(開場10:00)
    第4回 14:00~15:30(開場13:30)
  2. 会場
    柏市民文化会館 大ホール
    (駐車できる台数が非常に少なく、限りがあるため、公共交通機関でお越しください。近隣のコインパーキングも台数に限りがあります。なお、中央体育館の駐車場は利用できません。)
  3. 地区割り
    各回の混雑を解消するために、各回の来場者を以下のように割り当てます。
    柏市我孫子市印西市白井市鎌ヶ谷市に在住の方→第1回,第4回
    松戸市流山市野田市船橋市市川市習志野市に在住の方→第2回,第3回
    ・上記以外の居住地の方→第2回,第4回
    ※御都合がつかない場合は、上記の割り当て回でなくても参加できます。その際、事前に連絡する必要はありません。
  4. 対象
    入学を希望する小学校等の6年生の児童と保護者(※訂正しました)
  5. 内容
    学習、部活動、委員会、行事などの学校の概要や特色を生徒によるプレゼンや模擬授業、パネルディスカッションで紹介します。
  6. 申込み方法
    7月9日(金)9時~8月1日(日)22時に下記申込みフォームからお申込みください。(※時間を追記しました。)
    ※期間中のみ申し込みが可能になります。
    ※申し込みフォームは学校ホームページをご参照ください。
  7. その他
    各回の大ホールの定員はおよそ600名(6月18日現在)です。例年の参加者数を考慮すると、4回分で余裕のある定員(2400名)となっていますが、特定の回に参加者が集中した場合はその回の受付を中止することがあります。その際は申込み可能な回への参加をお願いします。

-------------------------------

抜粋はここまで
 ※緊急事態宣言等の状況により変更がある可能性もあるため、最新の情報はホームページでご確認ください。

f:id:hikayojuken:20210708151856j:image

情報発信と中高連携が進む東葛

東葛中からの情報発信量が増えています。また、これまでの課題であった中高連携が少しずつ進んできているように感じています。そこで、今回は東葛中からの情報発信と中高連携について述べたいと思います。

東葛中からの情報発信

我が子が受検生だった2年前は、東葛中から直接情報を得られる機会が東葛祭と説明会しかありませんでしたので、2年間で情報発信量はかなり増えました。

例えば、「東葛中授業公開の新情報」でお知らせした授業公開は、今回が初の試みです。

我が子にどのような内容だったか聞いてみましたが、授業は何か特別なことをした訳ではなく、月曜日の授業を土曜日にそのままスライドしただけだったそうです。参加された方がどのように感じたのかはわかりませんが、普段と同じ内容だからこそユニークな東葛中の授業を体験できると思いますし、実は私も東葛中の生の授業は観たことがありませんので、今回の授業公開は保護者としてもうらやましく感じます。もし、今後の授業公開に参加される場合は、東葛中の授業スタイルを色濃く感じることができる英語と総合の授業の見学が個人的にはお勧めです。

また、授業公開の日は、東葛生が作成したレポートの公開や東葛中を卒業した現役の東葛高校の生徒との質疑も実施されたそうです。質疑は私も体験したことがありませんので、これも貴重な機会になったと思います。

他にも、東葛中のホームページでは8月実施予定の学校説明会の案内が公開されています。内容を確認すると、過去にもあった生徒によるプレゼン(当時は英語劇でした)だけでなく、模擬授業やパネルディスカッションが実施予定だそうで、私立顔負けの内容だと思います。参加できるのは6年生の児童と保護者だけですが、東葛中入学を希望していて、授業公開に参加できなかった方は必見だと思います。(当初は保護者のみ参加可でしたが、児童も参加可に変更されました)

東葛中に関する最新情報は、ホームページを通して積極的に発信・更新されています。授業公開や説明会だけでなく、「中学生による日誌」や「中学校日誌」も是非チェックしてみてください。

東葛中の先生は、モチベーションが高く熱心な方が多い印象です。先生たちも、できるだけ沢山の小学生に東葛中の良さを知って欲しい、興味を持って欲しいという想いがあるようです。学校の宣伝は、本来の教師の仕事ではないと思いますが、自分たちの学校が好きだという気持ちと、好きになって欲しいという気持ちはとても大切だと思います。大変だと思いますが、積極的な情報発信の継続を、今後も期待したいと思います。

企業においても、従業員エンゲージメントという指標が重要視されるようになっています。古い言葉で言えば、愛社精神のようなものですが、エンゲージメントの数値が高い方が働くパフォーマンスが上がり、結果的に企業の業績が向上するという考え方です。このことは、科学的にも統計学的にも証明されています。

東葛中に関しても、先生や生徒のエンゲージメントは高いと思いますので、きっと生徒のパフォーマンスも向上し、将来的に東葛中を開校した成果が現れてくると、私は信じています。

徐々に進む中高連携

東葛中は中高一貫校ですが、教育内容や教育スタイルが中高で一貫しているかというと、まだそうではない、というのが現時点の私の見解です。

公立中高一貫校には、併設型と中等教育学校の2種類あり、東葛中は前者です。わかりやすく言えば、併設型は高校からも入学が可能ですが、中等教育学校は高校の募集がありません。東京都立の小石川や桜修館、茨城県立の並木は後者にあたります。千葉県には中等教育学校はまだありません。

東葛中は、英語と数学で中高一貫校向けの教科書を使用していますが、いわゆる先取りはしていませんし、高校進学後のクラスは高入生とごちゃ混ぜで、高入生の方が人数も多数派です。但し、実際には一般の公立中学より少し逸脱した内容や深い内容も授業で教えていますので、授業進度的には高校進学後に重複した内容を学ぶこともあるように思います。

この点に関しては、先取りをして欲しいという需要もあるとは思いますが、「東葛中はどんな学校か?我が子の1年間を振り返る」でも取り上げたとおり、東葛中の授業時間は一般の公立中学とほぼ変わりませんので、先取りをするには平日の授業時間を増やしたり土曜日も登校にすることが必要になります。それを実現するためには、更に教師を増やさなければなりませんし、授業時間が増える分、一般の公立中学とは別の給与や手当も必要になると思われます。これ以外にも様々な問題をクリアする必要があると思いますので、先取りの実現はかなり難しそうです。

高入生とのギャップを埋めるには、高校から習熟度別のクラス編成をすることが良いように思いますが、そのような体制を構築して維持するノウハウも今はありませんので、ハードルは高いと思います。(最近まで受験勉強をしていた高入生の方が優秀だという説もありますが)

また、東葛中開校以来、東葛高校の授業や教育方法に変化があったのかも重要な要素だと思いますが、今のところは私もその情報を持っていません。

もちろん、中高で全く交流が無い訳ではなく、高校の先生が中学の授業を受け持っている場合もありますし、部活ではフェンシング部のみ高校生と一緒に練習しています。コロナ禍で我が子が入学して以来は殆ど開催されていませんが、中学生と高校生の希望者が参加する東葛リベラルアーツ講座というものもあります。しかし、同じ敷地にいる割には、中高の交流機会はまだまだ少ないのが現状ですし、コロナ禍が本来あったはずの交流機会を奪ってしまったことも事実だと思います。

ここまでは、中高連携の現状と難しさを述べましたが、開校当初と比べれば、徐々にその垣根が低くなっていることも感じています。

例えば、東葛祭に関しては、当初はおまけのような感じで、東葛中の生徒が学習の成果をプレゼンしたり、音楽部が発表するだけの感じでしたが、今年度は高校生と中学生が一緒にプロジェクトを組み、東葛祭に向けての準備を始めているそうです。

この動きが始まった大きな要因は、東葛中のフロンティアである1期生がようやく高3になり、東葛高校の生徒全員にとって、東葛中があの場所にあり、東葛中の生徒がいることが当たり前になったこと、そして全く先輩がいない状態から始まった1期生は、おそらくいろいろ苦労して今の状態を築いてきたので、後輩には同じ苦労や疎外感を味合わせたくない、という想いがあるのではないかと推察しています。

一方で、中学生から高校生に対して積極的に交流を促すことはハードルが高いと思いますので、今回のように高校生の先輩から後輩に手を差し伸べてくれることは、とてもありがたいことです。我が子に代わり、私からも先輩の高校生に感謝を申し上げたいと思います。

中高連携にコロナ禍が水を刺していることも事実だと思いますが、この先コロナ禍が収束する保証はどこにもありません。これからは、コロナ禍から生まれた新しい生活スタイルや手法に適応しながら、東葛三大祭のようなイベントをきっかけに、新しい取り組みに積極的に挑戦することを期待しています。そして、中高共に連携しながら、新しい東葛の歴史を築いていくことを切に願いますし、それを実現できるのが、真の東葛生なのだと私は思います。

f:id:hikayojuken:20210623235030p:image

東葛中授業公開の新情報(期間限定)

※募集終了しましたが、8月に学校説明会を開催予定です。

東葛中が、6年生を対象に授業公開の参加者を募集しています。

応募期間が短く、募集人数にも制限がありますが、東葛中のユニークな授業を体験できる貴重な機会です。来年度の東葛中入学をご希望の方は、是非ご応募ください。

以下、募集要項をホームページから抜粋した内容になります。

小学校6年生対象授業公開

  • 対象
    東葛中に関心のある小学校6年生とその保護者1名

  • 日時
    1日目:6月19日(土)
    ①前半(8:50~10:40)
    ②後半(10:50~12:40)
    2日目:7月10日(土)
    ③前半(8:50~10:40)
    ④後半(10:50~12:40)

  • 応募方法
    東葛中ホームページに掲載のフォームから応募

  • 応募期間
    5月21日(金)9時~5月26日(水)18時

  • 参加人数
    ①~④の各回30組(小学生とその保護者1名を1組とする)
    ※応募者から抽選で決定
    ※双子は一緒に参加できるようです

  • 抽選結果
    5月31日(月)、6月1日(火)にメールにて抽選結果を連絡

---------------------------------

抜粋はここまで

※緊急事態宣言等の状況により変更がある可能性もあるため、最新の情報はホームページでご確認ください。

東葛中は、年々と情報発信量が増えてきている印象で、今回のような授業公開も初の試みです。ホームページからも様々な情報が発信されていますし、我が子の受検時よりも情報が充実していて、正直うらやましい程です。

例えば、昨年生徒が作成した学校紹介動画も必見ですし、特に今年3月までいらした前副校長先生の給食紹介もシュールなコメントが秀逸でした。(現副校長先生も頑張っています)

学校が東葛中ファンを増やすことに積極的なことは良い傾向だと思います。在校生の親としても応援しますし、このような取り組みを今後も期待しています。

f:id:hikayojuken:20210521231849j:image

 

東大合格者数から思うこと

今回は、中学受験の6年後の話ですが、東葛中学から東葛高校へ進学した後の大学受験について考えてみます。

以前書いた記事(東葛中に関する相談)では、いわゆる難関大学に進学することを目的に、東葛中受検を検討することはお勧めしないこと、東葛中で学ぶことはむしろ大学入学後や社会人になってから役に立つことを書きました。しかし、親が中学受験を考える際に、大学進学を意識しないことはあまり無いと思いますし、私も意識はしています。

そこで今回は、2021年の高校別大学合格者数のデータを元に、大学受験について考えてみます。
東葛中卒業生の結果が出るのは、東葛中1期生が大学受験する2022年以降です。

参考にするデータは、東京大学京都大学の現役合格者数です。この2大学を選ぶ理由は、重複合格が無い点と、高校の進学力を表す指標として、最もポピュラーで分かりやすいからです。また、東大だけでなく京大も含める理由は、私の個人的な経験と偏見もありますが、特に関東圏においては、東大合格が難しいから京大を選ぶケースは稀で、京大の自由でアカデミックなイメージに惹かれて敢えて京大を選ぶ場合が殆どのため、東大と京大を同等と捉えることが妥当と思うからです。

※以下はサンデー毎日4月11日号から引用した集計結果です。尚、実際の高校発表とは異なる場合がありますし、高校は私の勝手なチョイスです。

2021年度入学 東大・京大現役合格者数
見方:◎公立中高一貫校、◯公立高入のみ、☆私立

【千葉県】

◎県千葉(東大15、京大3、計18)
◯県船橋(東大8、京大6、計14)
東葛飾(東大3、京大6、計9)
渋谷幕張(東大46、京大7、計53)
☆市川(東大22、京大3、計25)
東邦大東邦(東大2、京大3、計5)

【埼玉県】

◯県浦和(東大25、京大5、計30)
◯大宮(東大12、京大2、計14)
浦和一女(東大4、京大2、計6)
☆栄東(東大11、京大1、計12)
☆開智(東大8、京大0、計8)
浦和明の星(東大3、京大0、計3)
☆開智未来(東大2、京大1、計3)

【東京都】

筑波大駒場(東大70、京大0、計70)
◯日比谷(東大48、京大5、計53)
◯西(東大11、京大10、計21)
◯国立(東大15、京大6、計21)
◎小石川(東大18、京大5、計23)
◎桜修館(東大3、京大2、計5)
☆開成(東大106、京大0、計106)
☆麻布(東大49、京大5、計54)
☆武蔵(東大23、京大5、計28)
桜蔭(東大61、京大4、計65)
☆女子学院(東大21、京大4、計25)
☆雙葉(東大8、京大1、計9)
☆渋谷渋谷(東大28、京大5、計33)
広尾学園(東大3、京大2、計5)

【神奈川県】

横浜翠嵐(東大44、京大6、計50)
◯湘南(東大8、京大3、計11)
◯柏陽(東大3、京大0、計3)
聖光学院(東大69、京大4、計73)
☆浅野(東大37、京大6、計43)
栄光学園(東大34、京大2、計36)

上記のような結果になりました。単年度の東大・京大の現役合格者数だけ比較してもあまり意味は無いかもしれませんが、中学受験で最難関と言われる学校の威力が際立つ一方で、中高一貫ではない公立高校の日比谷・横浜翠嵐・県立浦和の健闘も目立ちます。

しかし、ここで私が注目したのは、京大の現役合格者数です。名だたる進学校の中にあって、東葛飾高校の6名は比較的上位であり、立派な結果だと思います。過去の合格実績を見ても京大の比率は比較的高く、東葛生にとって魅力を感じさせる大学なのかもしれません。

更に注目した記事

実は、このサンデー毎日の特集には別の記事があり、こちらの方が私の目を引きました。それは、東大合格者への実名アンケートです。この中には浪人生も含まれていると思いますし、合格者全員の結果でないことも考慮が必要ですが、私が更に注目したのは「大学受験で利用した予備校、塾などの名前」という設問です。

以下がその集計結果です。

 2021年度入学 東大合格者の予備校・塾利用状況(浪人生含む)
見方:予備校・塾利用有りの数/アンケートに回答した合格者数=予備校・塾利用率
Z会は通信か教室か不明のため塾無しとしてカウント

【千葉県】

◎県千葉(9/9=100%)
◯県船橋(9/9=100%)
東葛飾(未掲載)
渋谷幕張(24/24=100%)
☆市川(4/4=100%)
東邦大東邦(1/1=100%)

【埼玉県】

◯県浦和(15/16=94%)※無しの1名はZ会と進研ゼミ利用
◯大宮(2/2=100%)
浦和一女(1/1=100%)
☆栄東(4/11=36%)※無しのうち3名はZ会利用
☆開智(4/8=50%)
浦和明の星(1/1=100%)
☆開智未来(0/2=0%)

【東京都】

筑波大駒場(21/21=100%)
◯日比谷(11/13=85%)※無しのうち1名はZ会利用
◯西(5/5=100%)
◯国立(4/5=80%)※無しの1名はZ会利用
◎小石川(7/7=100%)
◎桜修館(2/2=100%)
☆開成(32/32=100%)
☆麻布(18/18=100%)
☆武蔵(11/11=100%)
桜蔭(11/11=100%)
☆女子学院(8/8=100%)
☆雙葉(1/1=100%)
☆渋谷渋谷(6/6=100%)
広尾学園(未掲載)

【神奈川県】

横浜翠嵐(16/16=100%)
◯湘南(3/3=100%)
◯柏陽(1/1=100%)
聖光学院(15/15=100%)
☆浅野(16/16=100%)
栄光学園(10/10=100%)

上記を見ると分かりますが、殆どの生徒が予備校や塾のお世話になっているのが実態です。特に最難関と言われる進学校では、予備校や塾に通っていない生徒が一人もいませんでした。

これは東大合格者の一部を抽出した内容ですので、この結果を全てとして捉えることはできませんし、どの位の期間や頻度の通塾だったのかも不明です。しかし、敢えてこのアンケート結果のみで判断すると、ドラゴン桜のように学校の指導力だけで東大合格に導けていると思われる面倒見の良い学校は、通塾率が50%以下の栄東・開智・開智未来だけ、と言える結果でした。もちろん、医学部や早慶上智GMARCHなどの合格数の指標でみれば、別の考え方もあることは承知していています。

学校に求めるべきことは?

ここからは私見ですが、結局はどんな進学校に通っていても、学校の勉強や指導だけで東大のような最難関大学に合格しているのは、本当に一握りだということです。また、最難関と言われる中学に入学しても、鉄緑会のような東大受験専門塾に通う生徒が多数いることも周知の事実です。これらをふまえると、学校の偏差値や東大合格者数で中学や高校を序列化し、中学受験や大学受験を論じること自体、無意味にも思えてしまいます。

このように考えると、東葛高校からの大学進学について、数十年前の大学進学実績と比較して凋落している、東葛高校の自由で面倒見の悪い校風が大学進学に悪影響を及ぼしている、という意見をネットで目にしたことがありますが、それは東葛高校の教育システムの課題が主要因ではなく、真因はもっと別のところにあるように思えます。

これは極論かもしれませんし、逆に当たり前かもしれませんが、中学や高校の学校選びに関しては、学校の大学進学実績は参考程度に考えて、単純にその学校で何を学びどのようなことを身に付けたいのか、どのような環境でどう学びたいかという観点で学校を選ぶことが正解のように思います。そして、大学受験のペーパーテスト対策に関しては、一部の面倒見の良い学校を除いては、予備校や通信教育等の別の機関の力を借りることを前提に考えるのが、現実的のようにも思えます。(私は予備校等の回し者ではありませんので、予備校の力に関心はしますが賛美するつもりもありません)

念のため誤解の無いように補足すると、面倒見の良い学校を否定する気はありません。むしろ、それらの学校は学校教育と予備校の機能を両立させるという、難易度の高いことに挑戦しているのだと思いますし、それを実現するためにそれなりの時間と労力を割いているのだと思います。

もちろん、学校の生徒の進学意識が全体的に高く、必要であれば猛烈に勉強することが当たり前の環境に身を置くことで、躊躇なく高い目標にチャレンジする気持ちを自然に醸成できる効果を期待できることも否定しませんし、特に伝統校と言われる進学校にそのような雰囲気が備わっていることは、よく言われていることです。

また、実際に私の知る限りでは、単に学校の勉強だけで東大や京大に合格した例は聞いたことがなく、それぞれの受験生がそれぞれの方法で猛勉強して東大や京大に合格しています。それは、最難関と呼ばれる私立高校や、地元で名門と呼ばれる公立高校いづれの出身でも同様です。

つまり、中学や高校で学ぶべきことは、どのようにして大学へ行くかではなく、なぜ大学へ行きそこで何を学ぶか、物事に対してどのように考えてどう行動すべきかであり、その意味では、東葛中のように自分達で考えて行動することを主とした教育方法は理にかなっているのではないかと、今更ながらに思えてきました。

更に言えば、中高の学校生活を通して、本当に目指したい職業やそのために学びたい大学を探し、その大学に行く手段として入試の得点力を高めることが必要であれば、塾などの力を借りてでも勉強しようとするのが、正しい姿のように思います。

学校の役割とは?

学校の役割は、それらのきっかけを与える触媒のような存在なのだと思います。例えば、進路指導も理系だとか文系だとか、このくらいの成績ならこの大学に入れるという指導ではなく、いろいろな体験や気付きを与えながら将来目指す職業を先に考えさせて、その通過点である大学はどこを選択すべきか、その大学に行くためにはどの位の努力が必要なのか、仮に目指したい職業を決められないのであれば、中高の期間で出来る限り学力を高めて、将来の選択肢を広げておくことが得策なことを指導すべきだと思います。

もし、東葛高校に課題があるとするのであれば、大学進学のための補習を増やすとかいうことではなく、大学の先の進路を生徒にはっきりと意識させることが課題なのかもしれません。

参考に、東葛高校の進路指導の理念には、「東葛飾高校では、進路指導を広義にとらえ、生徒が将来どのような職業に就いてどのように社会に貢献していくのかについて真剣に思考し、模索してもらうことを通して、悔いのない進路選択ができるようにサポートすることを最も重視しています。入試に合格する学力をつけることはもちろん、これからの生き方を考えさせるような進路指導を行うことを目標としています。」と明記されていますので、この理念をしっかり実践できてきるかどうかが重要なのですが、実際のところ実践できているのかは、私も確認できていません。

東葛中においては、職業体験や東葛リベラルアーツ講座があります。特に今年の中2からは、Quest Education という探求学習とキャリアデザインを目的としたプログラムが導入されましたのでますので、これらの体験を通して、将来の方向性がある程度意識付けされることを期待しています。(私が勘違いしていましたが、以前から導入されていたようですので訂正しております)

もちろん、東葛中のようなアクティブラーニング中心の教育スタイルは、どこの学校でも簡単に実践できるものではなく、生徒の向き・不向き、先生の質や努力などの条件が揃わななければ成立しませんので、その理想の教育スタイルを成立させるための適性検査なのだとも感じています。

いわゆる最難関の学校の教育方法を調べても、学校で受験勉強を指導していない例はよく聞きます。例えば、40%以上の東大現役合格率を誇る筑駒では、教科書を全然使わない、授業内容では先生が好きな分野のマニアックな内容ばかり教えている、生徒も学校のイベントばかり一生懸命やっている、という話が出てきます。この点で言えば、筑駒ほど極端ではないにしても、東葛も似たような学校だと思います。おそらく、筑駒の生徒にとっても、学校は知見を広げたり様々な交流や経験をする場であり、受験勉強は別の場であると割り切っているのかもしれません。

そうは言っても、親であれば子供の学校の成績が気になるのは当然ですし、ついつい口出ししてしまうのも親心だと思います。大学進学を含めた進路も心配だと思います。正直なところ、私自身も子供の成績に一喜一憂してしまいますし、いろいろ口出ししたくなる親の一人ではありますが、できるだけ学校教育の場と受験勉強の場は別のものだと考えた方が、精神衛生上も良いように思えてきました。

f:id:hikayojuken:20210501222031j:image

父親を上手に巻き込む方法

「二月の勝者 絶対合格の教室」(週刊ビッグコミックスピリッツ連載)という中学受験の漫画をご存じでしょうか?この作品の主人公の塾講師が放つセリフに「君たちが合格できたのは、父親の『経済力』そして、母親の『狂気』」というフレーズがあります。

確かに、一般的に中学受験にお金はかかります。しかも受験日が近付くにつれて課金額が増える仕組みにもなっています。ちなみに、過去の課金を無駄にしたくないと思って課金し続けてしまう心理をサンクコスト効果と言いますが、価格戦略的にも上手い手法だと感心してしまいます。

先述の「二月の勝者」にも、受験を『課金ゲーム』に例える描写があります。漫画ですので少し誇張していますが、中学受験と塾の関係性を上手く表現していると思います。

我が家は、4年生の春から通塾よりも比較的安価な通信教育からスタートして、4年生の夏からは通信教育と算数のみの通塾を併用した後、6年生の春からは通塾一本に絞りましたが、3年間の塾費用はそれなりにかかりました。

[通信教育や通塾の参考記事]
「塾なしスタートの中学受験」
「塾なしは自分と孤独との闘い」
「塾選びの前に決めるべきこと」
「塾と通塾のダブルスクール」
「塾のメリットとデメリット」

しかし、父親の役割がお金だけで良いとも思いません。一方で、ドラマ化もされた「下剋上受験」のように父親が全面的に関与する方法も簡単ではありません。

今回は、私自身の反省も込めていますが、我が子の中学受験に対して、私の参画意識を上手く高めるために、妻が講じた策について述べたいと思います。

先ず、我が子の中学受験そのものに対しては、私も妻も最初から肯定的な意見でした。しかし、具体的な勉強方法の検討や塾(通信教育)の選定は、都度打合せはしたもののほぼ妻任せでした。塾以外の日々の小学校の勉強についても、私の帰宅が遅いという理由もありましたが、私が子供の勉強を見たり内容を知ることは滅多にありませんでしたし、そもそも小学校の宿題の具体的な内容も把握していませんでした。今時の小学校の宿題は、音読を聞くとか丸付けをするなど、親の出番が結構あることも、恥ずかしながら私はあまり知りませんでした。

我が子が小学4年生になり、通信教育である四谷大塚の「リトルくらぶ」を受講し始めましたが、日々のスケジュール管理はほぼ妻任せで、私は算数や理科の分からない内容をたまに教えるだけでした。

塾に通うようになってからは、塾の成績などの基本的なことは把握していましたが、我が子が今どのようにして日々の受験勉強を計画していて、実際にどの位勉強を実行できているのか、どのような課題を抱えていて今何をすべきか、分かっているつもりで、しっかりとは分かっていなかったように思います。

そこで、我が子の中学受験に対して、私を更に巻き込むために妻が講じた策は、塾の保護者会や受験候補校の入試説明会に私を積極参加させることです。もちろん私しか参加しませんので、私自身が情報収集担当となり、内容をしっかり把握した上で、妻や子供に情報共有する必要があります。

こうすることによって、妻の思惑どおり、妻だけにお任せになりがちだった塾の状況把握や中学受験への取り組み方の理解も深まりましたし、今後の対策を妻と一緒に考えることにも役立ちましたので、上手く巻き込んでくれて良かったと思っています。実際に、それらに参加するようになって以降は、私も主体的に関与することが増えたように感じます。

夫婦の役割分担は、各家庭の状況も様々ですので、我が家の方法がどの家庭にも適合するとは思いませんが、特に父親の関与や理解が足りないと感じている場合は、私の妻が講じた策を試して頂きたいと思います。

この方法は、中学受験だけでなく、一般の公立中学に進学して高校受験する場合も、父親の関与や理解が足りない場合に有効な策だと思います。

以降の話は脱線気味になりますが、実際に自分で情報収集するようになって気付いたことは、自分自身が受験生だった頃と今とでは社会環境が一変していることです。

例えば、日本人が高校を卒業して大学進学する18歳人口は、1992年の205万人がピークですが、我が子が高3になる2025年は109万人(2020年では117万人)となる見込みで、1992年の53%(2020年では57%)しか18歳がいません。(文部科学省「学校基本統計」より)

参考に、東京大学の募集人数(一般入試)は、1992年の3,586名に対して2020年が3,060名ですから、1992年の85%です。単純に18歳人口の57%と東大募集人数の85%で比較すると、東大の合格難易度は85÷57=1.5倍軟化している計算になります。(東京大学「東京大学の概要 平成4年度」 「東京大学の概要 2020資料編」より)

また、私立大学を代表して早稲田大学を調べてみると、入学者数(内部進学・推薦・二部・帰国生含む、外国学生・9月入学除く)は1992年の10,033名に対して2020年が8,614名ですから、1992年の86%です。二部の学部が一部に変わるなど当時と今で条件が違いますが、内部進学や推薦も含めた早稲田大学入学の難易度も86÷57=1.5倍軟化している計算になります。ちなみに、内部進学や推薦を除いた一般入試だけで比較すると、1992年の7,421名の入学者に対して、2020年入学の募集人数は4,730名(1992年の64%)で64÷57=1.1倍の軟化ですから、一般入試以外の進学方法の比率が増えていることも分かります。(早稲田大学「1990~2010年度 学部入学者数(一般入試)」 「入学者数の推移(2012~2020年度)」 「2020年度一般入学試験および大学入試センター試験利用入学試験結果」より)
慶應義塾大学も調べましたが1992年のデータを探せませんでした。

早稲田大学だけでなく、私立大学への入学方法は、最近は45%程が推薦(内部進学含む)やAO入試なのだそうで、大学への入学方法も多様化していることがデータから読み取れます。(文部科学省「平成30年度国公私立大学入学者選抜実施状況」より)

これらの数字からも、約30年前の昔と今とでは、子供達が大学生や社会人になる過程の社会環境が全く異なることが分かります。

大学入試だけでなく、国家公務員総合職(旧Ⅰ種)試験の合格者数は、1992年入学の大学生が4年生になる1995年(平成7年)の1,683名に対して2020年が1,897名で1.1倍となっていますので、仮に人口が60%に減少とすると110÷60=1.8倍軟化している計算になります。他にも、司法試験の合格者数は、1992年入学の大学生が大学卒業後4年(27歳程)で合格すると仮定すると2000年(平成12年)の994名に対して2020年は1,450名で1.5倍ですので、こちらも仮に人口が60%に減少とすると150÷60=2.5倍軟化している計算になります。(厳密には端数等の誤差がありますが分かりやすい数字で計算しています)

いづれも国策で試験方法が変わり合格者数を増やしている背景はありますが、最難関と言われる国家試験でさえも、少子化で30年前からほぼ半減した人口を考えれば、かなりハードルは下がっていると言えます。(人事院「平成7年度年次報告書」  「2020年度国家公務員採用試験状況」法務省「旧司法試験第二次試験出願者数・合格者数等の推移」 「令和2年司法試験法科大学院等別合格者数等」より)

もちろん、上記に挙げた大学入試や国家試験は今も昔も難関であることに変わりないですし、多少軟化しても必要な努力レベルに大きな差は無いと思います。

ここで私が言いたいことは、昔よりも競争が少ないから努力する必要がないのではなく、正しい情報に基づいて正しく努力すれば、特に試験を伴う分野においては、その努力が報われる可能性が昔よりも高まっているということです。つまり、大学進学や国家試験だけにフォーカスすれば、教育に対するカネと時間の投資回収リスクが昔よりも相当低くなっているのです。

話を戻しますが、子供の教育への父親の参画は、企業における人材育成やチームマネジメントに置き換えて考えても良いと思います。

例えば、子供が中学生の場合、子供の学習に対する父親にありがちな傾向として、「中学生なのだから干渉せずに好きにやらせれば良い」「自分が中学生だった頃は親からあれこれ言われなかった」と言って、子供への関与に消極的な意見を言うことがあるかもしれません。

もしそのような場合は、子供が自分の部下や後輩だと思って考えた方が分かりやすいと思います。例えば、自分の部下や後輩の成績がうまく上がらなかったり伸び悩んでいた時に、そのまま放置するでしょうか?大抵の方は、何かしらのアドバイスやサポートをして、より良い結果が出せるように促すと思います。このように、社会人同士では当たり前の行為を自分の子供にしないというのも、合理的ではないと思います。

そして、父親が合理的な判断をするためには、今の受験や大学進学がどのような環境や仕組みになっているのかをデータに基づいて現状把握し、今の子供にとってどのようなサポートが適切なのかを、父親自身も調査研究することが必要だと思います。

私自身も我が子の中学受験を通して気付いたことですが、上記のように自分が受験生だった頃と今とでは前提条件が違うため、当時の正解や成功体験を今にそのまま適用することは正しくないのです。

一番難しいのは、子供に勉強することの有効性をきちんと理解させて、具体的な実行に移すように導くことだと思います。この点に関しては、我が子もまだしっかり理解できているとは言えない状態ですので、我が家の課題でもあり、親子の永遠のテーマだとも思いますが、結局は子供と根気強く対話を続けて理解を得るしか解決方法はないように思います。

f:id:hikayojuken:20210407003146p:image

 

東葛中はどんな学校か?我が子の1年間を振り返る

6期生の新入生とご家族の皆さん、ご入学おめでとうございます。

少し前ですが、4月7日は東葛中の入学式でした。コロナ対策のため、昨年同様に制約のある入学式だったと思いますが、1年前と決定的に違うのは、休校期間がないため、直ぐに学校生活が始まることです。歴史的な変革が起きている今を前向きに捉えて、楽しい東葛中ライフが送れることを願っております。

今回は、我が子が東葛中で過ごした1年間を振り返り、東葛中がどのような学校なのか、私なりの考えを述べたいと思います。

先に感想を言うと、東葛中の授業全体を通して言えることは、アウトプットの比率が多いことです。以下で、授業内容などの詳細を深掘りしてみます。

英語

20名ずつの少人数制で、英語に力を入れている印象です。授業は、英語の歌を歌うことから始まります。中学3年間で英語を話せるようになることが目標で、英会話中心の授業です。授業でのインプットは、英文法よりもチャンク(文節や文章単位のかたまり)で発音して覚えていくスタイルで、2人で組になって発音し合う場面も多いそうです。

教科書は、中高一貫校向けのNEW TREASUREと一般的なNEW CROWNを併用していますが、常に使う訳ではないそうです。授業の進度は、コロナ禍による休校期間の取り戻しを図っていた前期はかなり早いペースで進行しましたが、英文法の範囲だけで捉えれば、最終的には一般の公立中学と同等の進度でした。これは、予定されていたシラバス通りの進行ですが、1年生終了時にNEW TREASUREの全単元は終えないカリキュラムです。2年生になったら新しい教科書に移ってしまうため、英文法目線では、NEW TREASUREのカリキュラムに沿った進行ではありません。また、授業で英文法をしっかりとは教えませんので、インプットである英文法と英単語は自習で知識を定着させないと、定期テストなどのペーパーテストの点数は取れません。

定期テストは、1年生では基本的にリスニング・英作文・長文読解の構成でした。長文読解は、オジリナルの文章かコラム等からの引用で、教科書から問題が出ることはありません。長文には、習っていない文法や単語(熟語)が含まれる場合もあります。

課題は、MYP(Makes You Powerful )ノートと称する自習ノートに、毎日2ページ以上の自習を求められます。学校からはMYPだけでなく副教材等の自習指示があるため、もしそれら全てを完璧にこなし続ければ、相当な英語力が付くと思います。但し、自主性が重んじられるため、実際にやるかどうかは本人次第です。

数学

英語同様に、20名ずつの少人数制で、数学も力を入れている印象です。授業では、小さなグループを作って生徒同士が教え合う場面も多く、授業中によく移動するそうです。我が子は、誰かに教えられることの方が多かったかもしれませんが、数学が得意な場合は、我が子のような生徒にどんどん教えることで、自分の理解を深めることに役立つと思います。

教科書は、中高一貫校向けの体系数学を使用しています。一般的な教科書もあるのですが一度も使っていません。進度は、1年間でほぼ体系数学の1年生の内容を終えていますので、私立校と同等です。但し、私立校よりも授業時間が少ないため、実質的にはかなり早いスピードで授業が進行していると思われます。詳しい授業時間については後で述べますが、授業だけでは知識が定着しませんので、インプットとなる自習が必要です。

課題も出されていますが、自主性に任されている部分もあるため、自習量はバラツキがあるようです。

定期テストは、平均点に満たないと追試や補習があります。また、不定期のようですが、放課後の補習も希望者向けに実施されていますので、それなりのフォロー体制はあります。

国語

授業はクラス毎です。教科書を使っていますが、プリントも多く脱線しがちのようです。特徴は、ディベートやビブリオがあることです。ビブリオは、読書が好きでないと少々辛いかもしれませんが、これもプレゼンの一種ですので、将来的には役立つ体験になると思います。

定期テストの現代文は、基本的に教科書からは出題されませんので、この点も特徴的だと思います。インプットとなる漢字や語彙は、漢検目線での自習が求められます。

理科

授業はクラス毎です。教科書を使っていますが、こちらもプリントが多く脱線しがちのようです。休校期間が長かったにも関わらず、1年生の範囲は早めに終了し、3月は範囲を大幅に脱線した、原子力を学んでいました。一般の公立中学の授業内容を聞いた限りでは、実験や観察も多い印象です。

課題は、パワポで資料作りをする姿をたまに見かけました。

定期テストは、特に中学生の理科は知識を問われる面も多いため、インプットとなる知識の定着には地道な自習が必要だと思います。

社会

授業はクラス毎です。理科同様に教科書を使っていますが、こちらもプリントが多く脱線しがちのようです。休校期間の内容は、家で自習していた前提で、その範囲のフォローは特にありませんでした(これは理科も同様)。

課題は、理科同様に家で資料を作っている姿をたまに見かけました。

定期テストは、実際の高校入試やセンター試験から出題されたことが印象的でした。こちらも理科同様に、知識面の地道な自習が必要になります。

総合

授業は2クラス合同です。あるテーマについてグループワークする、ほぼアウトプットの授業です。最も東葛中らしい授業と言えると私は思いますし、我が子も一番好きだと言っています。本来は実際に外に出て情報収集する場合もあるようですが、コロナ禍で実施できなかったことは残念です。

こちらも、家で資料作りをする光景をよく目にしました。コロナ禍のため実際に行けるかはわかりませんが、2年生の春に行く予定の奈良と京都について、グループで作成した動画を視聴する機会がありました。クオリティは様々でしたが、いろいろ演出に工夫があり、どのグループの動画も楽しく観ることができました。

定期テスト

2021年度の予定では、年2回の期末テストがあります。昨年度は中間テストもあったのですが、今年度は中間テストを廃止し、単元毎の確認テストに変えるそうです。テストは平均点のみ発表されますが、順位は出ません。全教科共通ですが、しっかり自習できているかどうかで点数に差が出ると思います。また、テストの内容は、全般的に実際の入試問題に近い印象です。(入試問題そのもののが出題されたこともあります)

また、年3回程の業者テスト(ベネッセ学力推移調査)も受けます。このテストは、主に中堅私立校や公立中高一貫校が受けているらしいのですが、結果が出るのに2ヶ月近くかかるのが難点です。全国順位と偏差値が出ますが、校内順位は出ません。1年生の結果から推測すると、東葛中の平均点で偏差値60前半位のようです。

まとめ

東葛中の年間授業時間(1コマ1時間として計算)は1,085時間です。一般の公立中学の年間1,050時間よりはやや多いのですが、英数国の授業時間は同じです。一方で、私立中学は年間1,200〜1,400時間程のようです。

参考に、私立校と同等の進度と思われる数学と数学同様に力を入れている英語のみ、我が子の私立併願候補校であった学校(開智と広尾学園)と授業時間を比較してみます。東葛中の一週間の時間割では、英数それぞれ4時間ずつです。一方で、開智は英語7時間と数学6時間(中1)で、広尾学園は英語6時間と数学5時間(中1)です。それぞれカリキュラムや教科書の違いはあると思いますが、数学に関しては、仮に1年間で進む範囲が同じだとした場合、私立よりも週1〜2時間少ない授業時間を考慮すると、東葛中の数学の授業1コマの進行はかなり早いかもしれません。一方で、英語は私立と週2〜3時間の差がありますので、現状の週4時間の授業で私立並みの進度を求めることは無理のようで、英文法的には一般の公立中学と同等の進度です。

冒頭で述べたとおり、東葛中はアウトプットが多めな学校で、参加型で趣向を凝らした授業が特徴です。テストの得点力を付けさせるのではなく、時に脱線しながら知識の幅を広げたり深めることに重きを置いているのだと思います。同じ席に座って話を聞き続けるような座学はほぼなく、授業中に移動したり対話の時間が多い印象で、いわゆるアクティブラーニングを体現できていると思います。一方で、限られた時間内に全てを理解したり知識を定着させることは難しいため、ペーパーテスト対策のためには、授業以外にしっかりインプットする時間、即ち自習の時間を意識的に設けることが必要です。つまり、授業で足りない分は、課題も含めた自習によって補うことが大前提のカリキュラムになっていると思います。もちろん、どこの学校に行っても、自習の重要性に変わりはないのですが、生徒の尻を叩くような学校でもありませんので、本人のモチベーションを高めて維持できるかどうかが成長の鍵になります。

東葛中は、決して面倒見の良い学校ではありませんし、いろいろな課題やプレゼン準備などもあり、単に勉強だけしていれば良い訳ではありません。はっきり言ってとても面倒臭い学校です。東葛中は、その面倒臭さを楽しむことと、自主自律の精神が求められる学校なのだと、我が子の1年間を振り返って再認識しています。

f:id:hikayojuken:20210416001944p:image

基礎知識:東葛中の合否判定方法

今回は、東葛中の合否判定がどのように実施されるのか、これから東葛中受検を検討される方に向けて、検査の基礎知識を説明したいと思います。

先ず、東葛中及び県千葉中に合格するには、12月と1月の2度の適性検査(入学試験ではない)を受検(受験ではない)し、それぞれを突破する必要があります。検査の具体的な判定方法は公表されていませんが、令和3年度(2021年度)の募集要項には以下のように明記されています。

一次検査の内容

小学校で学習した内容をもとにして、県立中学校で行われる学習活動への適性をみます。

<適性検査1-1>
与えられた文章や図・表等の資料を読み取り、課題をとらえ、解決に向けて筋道立てて考え、表現する力をみます。
<適性検査1-2>
自然科学的・数理的な分野において、課題をとらえ、解決に向けて筋道立てて考え、表現する力をみます。

一次検査の決定方法

一次検査の結果を資料とし、各中学校の校長があらかじめ定めた方法により二次検査受検候補者を決定します。

二次検査の内容

小学校で学習した内容をもとにし、経験から身に付けたことを踏まえて、県立中学校で行われる教育活動への適性をみます。

<適性検査2-1>
課題を設定する力、資料等を活用する力、解決のために計画・実行する力、自分の考えや意見を筋道立てて表現する力をみます。
<適性検査2-2>
聞き取った内容及び読み取った内容から、課題を明確にし、経験に基づき、自分の考えや意見を筋道立てて表現する力をみます。

二次検査の決定方法

小学校の校長が作成した報告書、志願者から提出された志願理由書等の書類の審査並びに一次検査及び二次検査の結果を資料とし、各中学校の校長があらかじめ定めた方法により、各中学校で行う学習活動への適性等を総合的に判定して、入学許可候補者を内定します。

以上が募集要項の文章になりますが、上記の内容だとよく分からないと思いますので、もう少し分かりやすく説明すると以下のようになります。

一次検査(筆記 200点満点)

  • 適性検査1-1(主に国語・社会の複合問題、45分)100点満点
  • 適性検査1-2(主に算数・理科の複合問題、45分)100点満点

二次検査(筆記と聞き取り問題 200点満点+面接+報告書)

  • 適性検査2-1(主に算数・理科の複合問題、45分)100点満点
  • 適性検査2-2(主に国語・社会の複合問題、聞き取り問題有り、45分)100点満点
  • 集団面接(東葛中はプレゼンテーション的内容を含む、約15分)20点程? ※点数非公開
  • 報告書(小学校5・6年生の通知表の評定点)54点満点 ※係数や学業以外の加点の有無は不明
  • 志望理由書(指定フォーマットを事前提出)点数換算されないというのが通説

まとめ

一次検査は、適性検査1-1(100点)+適性検査1-2(100点)=200点満点で合否判定されます。

二次検査は、一次検査(200点満点)に加えて、適性検査2-1(100点)+適性検査2-2(100点)=200点満点に、面接点+報告書(内申点)の合計点で合否判定される、と考えるのが一般的です。仮に面接20点、報告書54点とすると、一次検査200+二次検査200+面接20+報告書54=合計474点満点になります。
※はっきりとは明記されていませんが、塾でもこのように説明されています。

但し、面接点と報告書(内申点)は大きな差が付かず、一次検査と二次検査の得点でほぼ決まると考えるのが良いと思います。

[報告書、志望理由書、面接に関する参考記事]
「内申点の考察」
「志望理由書の書き方」
「二次検査面接の内容」

一次検査と二次検査の筆記試験に関しては、それぞれの合否ボーダーが100点前後、合計200点前後と言われていますので、合格者ボーダーで50%程しか得点できない、全国的にもトップレベルの難易度の検査問題になっています。問題の質は違いますが、塾からも問題の難易度は東京の御三家中レベルだと説明されました。参考に、一般的な私立中学の合否ボーダーは70〜80%程の得点率です。

[合否ボーダー、検査問題に関する参考記事]
「得点開示請求からみる合格最低点」
「2021年度一次検査を解いてみた」

「2021年度二次検査を解いてみた」

上記をふまえると、検査問題の特殊性もありますので、抜きん出て優秀な子供以外は、しっかりとした事前対策が合否を分けると言えます。これから東葛中受検をご検討される場合は、検査方法や問題の特殊性を理解した上で、塾や勉強方法の検討が必要です。

もし入塾する場合も、その塾や校舎のどのようなコースやクラスで勉強した子供が、具体的に何人受検して何人合格したのか、実際に何人東葛中に進学したのか、東葛中向けの特別講習や模試は実施されるのか等、よく説明を聞くことが大切だと思います。我が子の通塾を検討した際に、各塾で同様の質問をぶつけましたが、はっきりした解答を得られない塾もありました。他にも、塾の中には、既に志望順位が上位の私立校に合格していて、東葛中に100%進学しないことが確定しているにも関わらず、東葛中受検を勧める塾もあるようです。是非、受検の合格者数だけでなく、その内訳も確認してみてください。

f:id:hikayojuken:20210223125732p:image

基礎知識:東葛中受検の流れ

今回は、東葛中の受検が全体的にどのような流れで実施されるのかについて、基礎知識を説明したいと思います。

受検生の親は、東葛中だけでなく併願する私立校も含めた全体のスケジュールを事前に把握して整理し、過去問の実施時期、出願時期、併願する私立校の出願パターン策定など、様々なことを検討し準備しておく必要があります。

※以下の検査方法や日程は、変更になる可能性もありますので、詳しい内容は募集要項や学校のホームページを必ずご確認ください。

8月:学校説明会

例年は夏に学校説明会が開催されます。この場で、その年度の手続きや検査の流れが説明されたり、生徒からプレゼンが実施されたりします。多少の質疑応答もあるそうです。但し、2020年はコロナ禍の影響で中止になりましたし、2021年も開催されない可能性はあると思います。「東葛中学校説明会中止について思うこと」でも述べましたが、そもそも会場に定員があるため志望者全員が来ても会場に入りきれませんし、今後はオンライン開催もしくはリアルとオンラインの併用を視野に入れるべきだと私は思います。

11月:出願

入学願書を提出します。提出書類は原則持参です。「公立と私立の出願方法について」で述べましたが、個人的には受検費用を上げてでも、オンライン化を進めた方が学校も受検生の親もお互いに負担が減ると私は思います。特に一次検査は特別な書類の提出もありませんので、千葉県立中学でオンライン出願を導入できない理由は無いように思います。ちなみに、2020年の大学入試では国立大学の6割がオンライン出願だったそうです。

12月:一次検査と合格発表

例年は12月上旬の土曜日の午後に一次検査が実施されています。検査結果(正式には二次検査受検候補者)は、2週間弱で学校の掲示とホームページで朝9時に発表になりますが、大半の方はホームページで合否確認するようです。詳しくは「東葛中の一次検査と合格発表」をご参照ください。(一次検査の繰り上げ合格はありません)
参考までに、2020年(2021年度入学)の一次検査は定員80名(男子40名、女子40名)に対して819名(男子436名、女子383名)が受検し、321名(男子160名、女子161名)が一次合格しました。一次検査の通過者数は毎回ほぼ320名で一定です。

1月前半:二次検査の書類提出

一次検査を通過した場合は、二次検査の書類提出が必要です。こちらは持参ではなく郵送になります。「東葛中に関する相談」でも触れましたが、小学校の先生も多忙ですので早めに書類作成の依頼をしましょう。ここで、志望理由書と内申書(報告書)の提出も必要になります。志望理由書と内申書については、「志望理由書の書き方」「内申点の考察」で詳細を記載しています。

1月下旬:二次検査

いよいよ本番です。二次検査は、午前中が筆記で午後が面接です(※2021年は面接が中止になりました)。2022年の二次検査は1月24日(月曜日)となり、従来の土曜日開催が変わり、初の平日開催になりました。今後の開催日程は曜日ではなく日にちでフィックスされるのかもしれません。面接については、「二次検査面接の内容」で詳細を記載しています。

2月1日:合格発表
※日にちは年度により変わる可能性があります

 運命の合格発表です。一次検査同様に学校の掲示とホームページで朝9時に80名(男子40名、女子40名)が発表になります。合格発表当日の様子は「あきらめムードの合格発表から歓喜の東葛中合格」でも記しましたが、一次検査同様にホームページで合否確認する方が大半のようです。
参考までに、2021年は定員80名に対して、299名(男子151名、女子148名)が受検しています。一次検査合格者のうち22名が辞退(二次検査を受けていない)していますが、おそらく東葛中の前に合格発表のあった市川に合格した層が多いのではないかと思います。

2月2日:誓約書提出期限と繰り上げ合格連絡
※日にちは年度により変わる可能性があります

二次検査に合格したら誓約書の提出が必要です。誓約書提出期限は合格発表当日と翌日の2日間のみですが、土日を挟む場合は期限が伸びる可能性もあります。そして、誓約書提出の締め切り(通常は2月2日午後16時)の後から、繰り上げ合格の連絡が開始されます。私の推測では、定員80名(男子40名、女子40名)に対して半数程の辞退者が出るため、少なくとも40名前後の繰り上げ合格があると考えています。
※千葉県は繰り上げ合格者数を公表していません。

[繰り上げ合格の関連記事]
「東葛中の合格者層」
「2021年度東葛中の繰り上げ合格」

得点開示請求

二次検査の合格発表の少し後から、得点開示請求ができます。開示請求の期間中に直接高校に行き、一次検査と二次検査の得点を聞くことと、内申書のコピーを貰うことが可能です(受検生本人が同伴しない場合は提出が必要な書類もあります)。通塾している場合は、塾からも情報共有を依頼されると思います。また、私は実施していませんが、千葉県庁に保管されている解答用紙を閲覧することも可能なのだそうです。解答用紙を閲覧すれば、作図や記述の詳しい採点基準や部分点の有無を確認できるかもしれません。

[得点開示請求の関連記事]
「得点開示請求からみる合格最低点」
「合格最低点の考察2021年版」

東葛中受検の流れは以上です。東葛中の検査は、願書提出から合格発表まで2ヶ月以上かかる長丁場になります。一方で、私立校によっては当日出願OKで当日夜には合格発表までされる学校もあります。公立であるが故の制約や予算などの事情があるのかもしれませんが、旧来のやり方が現在も最適なのかは、常に検討が必要だ思います。

f:id:hikayojuken:20210223124621p:image

合格最低点の考察 2021年版

過去問を解く際に、各年度の合格最低点いわゆるボーダーラインを知っておくことは重要です。今回は、ネット上に出ている得点開示請求の情報を元に、2021年の検査のボーダーラインを考察してみます。

先ず予備知識として、千葉県立中学(東葛中と県千葉中)合否は、一次検査+二次検査+内申点+面接点によって判定されているというのが"通説"です。何故"通説"なのかと言うと、正式には合否判定の計算方法が具体的な数字で明文化されていないからです。

そこで、今回は最も分かりやすい一次検査と二次検査の合計得点のみで、ボーダーラインを考えてみます。ちなみに、一次検査+二次検査はそれぞれ200点の計400点満点ですが、合計200点前後が毎年のボーダーラインの目安と塾からは聞きました。(千葉県から合格最低点の情報開示はされません)

もちろん、多くの受検者を輩出している塾であれば、1点単位の合否データを持っているかもしれませんが、ネット上では具体的な情報が非常に少ないため、合格者数の少ない塾へ通っていたり塾なしの受検生にとっては非常に貴重な情報です。我が子の受検でもその点に苦慮しました。

ネット上の情報による得点開示請求の結果は、以下のとおりです。

東葛飾中】

2021年:男子 220点で不合格(合格点の情報なし)、女子 210点で繰り上げ合格

【県千葉中】

2021年:男子 233点で不合格、230点前半で繰り上げ合格、女子は情報なし

情報はこれだけですが、今回は貴重な東葛中の情報もありました。女子のボーダーが男子よりも10点程低く、更に東葛中のボーダーが県千葉中より10点低いと仮定すると、内申点の差も多少あると思いますが、東葛中は男子220点前半、女子210点弱、県千葉中は男子230点前半、女子220点弱と推察されます。

過去のボーダーについては、「得点開示請求からの合格最低点」で記載していますが、2020年の東葛中のボーダーが160~170点、県千葉中のボーダーが170~180点と仮定すると、2021年は2020年よりも約40点もボーダーが上がったことになります。2020年の問題(特に二次検査)が難し過ぎたため、2021年の問題が前年よりも軟化することは予測していましたし、私自身が実際に問題を解いてみた感触でも例年並みの難易度と思っていましたが、予想以上にボーダーが上がったため正直驚きました。

[2021年の一次検査と二次検査の問題に関する記事]
「2021年度一次検査を解いてみた」
「2021年度二次検査を解いてみた」

ここからは私の勝手な推測です。今回ボーダーが上がった理由は、問題の軟化だけでなく、今年の受検生が優秀だったとも考えられますが、記述の採点基準が緩くなった(部分点を多めに与えるようになった)可能性もあるように私は考えています。

その理由は、2020年に受検した我が子の記述(特に適性検査2-2)の得点が自己採点と比べて予想外に低かったからです。我が子を過大評価しているつもりは無いのですが、我が子は典型的な文系で、過去問の得点源は記述中心の適性検査2-2でしたし、模試や特別講習でもそのような結果でした。しかし、得点開示の結果では、適正検査2-2の結果が想像以上に低く、問題傾向が大幅に変わったことを考慮しても正直びっくりする点数でした。前評判でも記述の採点基準が厳しいという情報を得ていましたが、実際に非常に厳しい採点基準だったと感じています。

そのため、2021年の適性検査2-2の難易度が軟化したとはいえ、今回程に合格最低点を引き上げたのは、採点基準そのものを見直した可能性を否定できないように私は思います。

詳しい分析結果は、プロである塾に聞くことが間違いないと思いますが、ここ数年の検査の結果から、私は千葉県の検査に対する考え方に変化を感じています。例えば、2021年の問題文の説明(本文ではない)は以前より分かりやすくなったように感じましたし、減点よりも加点する方針に転換したのかもしれません。もしそうだとすれば、子供の悪い所よりも良い所を見ようとしていると解釈することができますので、「検査」という建前を考えても、良い傾向だと思います。

一方で、個人的な意見やアイデアを問う問題はほぼ姿を消し、ある条件を与えた上で論理的な思考のみを問う問題に変わってきた印象もあります。これが良いか悪いかは論じませんが、難関私立向けの勉強を積み重ねた受験生にとっては、益々対応し易い問題になってきたようにも感じます。

これ以降は、これから受検する子供やご家族のためにも、私の勝手な要望を2つ書かせていただきます。

1つ目は、適正検査の回数を千葉県立高校と同様に1回に集約することです。2ヶ月間の長期に渡って12歳程の受検生とその家族にストレスを与え続ける理由が理解できませんし、このために東葛中(県千葉中も)の生徒の授業時間は減り、逆に学校の先生の負荷は増えます。これは、正直誰も得していない仕組みだと思います。

2つ目は、記述の採点基準(部分点の考え方等)や内申点(報告書)の計算方法も公開することです。参考に、千葉県立高校の内申点の計算方法は公開されています。面接点の公開は難しいかもしれませんが、可能な限り情報公開しても誰かの不利益になることは無いと思います。

最後に、いつも話題が逸れてしまいますが、この記事を書いていて思い出したことがあります。セダー・ヒダルゴ氏というMIT(マサチューセッツ工科大学)の准教授だった物理学者の講演で、知識の価値に関する話を聞く機会がありました。その方曰く「知識には競争が無く無限に共有できるから価値がある」のだそうです。

そこで、知識=情報と解釈すれば、情報は財産や物と違い、無限にしかも時間をかけずに、いつでもどこでも誰にでも共有が可能で消耗もしません。どんどん情報共有することで、収入や地域等の格差を無くすことも可能ですし、考えることと行動することに時間を割けます。ちなみに、「知る→考える→行動する」のプロセスは、2021年の適正検査2-2でも取り上げられたテーマです。(適正検査の参考記事は「2021年度二次検査を解いてみた」を参照ください)

企業においても、特定の情報を抱え込むことで自身の価値を上げようとする人を見たことがありますが、その行為に価値は無いと私は思います。(企業秘密やインサイダー情報は別です)

加えて、情報は鮮度(スピード)も大切です。正しい情報の活用方法は、鮮度の高い情報を広く共有して、多様なメンバーのアイデアを加えたりフィードバックを得ることで、情報の価値を短時間に高めることです。そうすることで、一人では考えつかなかったようなイノベーションを起こし、非連続な(現在の延長線上ではない)成長や進化が可能になるのです。

つまり、私が何が言いたいかというと、人が成長し進化するために、情報共有や情報公開は非常に大切な第一歩だということです。そして、人の育成を目的とする教育機関としても、情報共有や情報公開は重要な使命の筈だと私は思いますので、情報が透明化されていくことを期待しています。

f:id:hikayojuken:20210223105915j:image

東葛中入学で購入したもの

我が子が東葛中に入学するにあたり、購入して一番良かったものは、コロナ禍の休校期間中に購入したパソコン(PC)です。東葛中に入学する際は、子供が自由に使えるPCが1台あると便利だと思います。

東葛中としては、公立校であるためか、声高に「家庭でPCを用意してください」とは言いにくい事情があるようですが、先々の勉強のことを考えても、PCは必須のツールだと思います。(高スペックである必要はありません)

我が家の場合は、元々1台PCがあったのですが、東葛中入学を機に、我が子が自由に使える2台目のPCを購入しました。

PCの具体的な購入理由は、①学校の課題への対応、②オンライン授業への備え、の2つです。

学校の課題への対応(資料の作成や提出)については、家庭にもPCが無いと不便だと思います。可能であれば、OSはWindowsで、ソフトにPowerPointが入っていると安心です。その理由は、学校で使用するPCが Windowsですし、情報共有用のプラットフォームにMicrosoftのTeamsが採用されているからです。また、実際に家で課題の資料をパワポで作りTeamsで共有する機会もよくあります。

Teamsはクラウドですので、 iPadのようなタブレット端末やスマホ、他のOSでも、一部制約はあるものの利用は可能です。参考までに、企業で一番有名な情報共有プラットフォームはSlackだと思いますが、学校への導入に関しては、MicrosoftのTeamsとGoogleGoogle Workspace(旧G Suite)がしのぎを削っているようです。

オンライン授業については、東葛中で正式には実施されていませんが、怪我をして一時的に通学できなかった生徒が家庭からオンラインで授業に参加した実績があると聞いていますので、オンライン授業も可能な状態にはなっています。

以前「東葛中学校説明会中止について思うこと」でも触れましたが、文科省の方針で2020年度中に全ての小中学校において1人1台PCとなる予定です。(実際どこまで進んでいるのかは不明です)

実は、東葛中でも既に1人1台PCが実現していますが、新しいPCは2・3年生に優先されたため、1年生は以前からあった旧スペックPC(レガシーPCと呼ばれているらしい)のままなのだそうです。

この文科省の方針は、「GIGAスクール構想」というもので、PC配布だけでなく情報共有プラットフォームの導入や学校内の高速通信環境整備もセットの施策なのですが、東葛中のWi-Fi環境はまだ良くないそうで、クラス全員がPCを接続すると端末が動かなくなってしまう、という残念な状態だと聞いています。この点は、早期の改善を期待したいと思います。

ここで、学校のデジタル化に関して物申させて頂くと、デジタル化推進の鍵はペーパーレス化です。如何に紙を減らせるかを追求することが、最も簡単で分かりやすいデジタル化の手法だと私は思います。この点で、今の学校に一番必要なことは教科書のデジタル化なのですが、これもいろいろ制約があるようで、2024年度までの導入を目指しているようです。個人的には、そこまで時間がかかる理由が理解できませんし、残念ながら我が子の東葛中在学中には実現しなさそうです。

そもそも、東葛中では教科書をあまり使っていない、という話も聞きますが、それでも毎日重そうなリュックを背負って我が子は通学しています。この点では、PCだけでなく通学用のリュックも入学前に準備が必要なアイテムだと思います。

最後に、紙を使うことのメリットも否定しませんが、紙文化やハンコ文化が企業のテレワークやデジタル化の阻害要因であるとも言われています。SDGs低炭素社会の実現に向けても、国を挙げて取り組むべき課題だと思います。

f:id:hikayojuken:20210304130158j:image

 

一般の公立中学の学習環境

今回は、東葛中の話からは少し離れて、地元の学区の一般の公立中学について、どのような学習環境にあるのか、これまでに知った情報を踏まえて、私なりの考えを述べたいと思います。

一般の公立中学の面倒見

小学生を持つ親が中学受験を考え始める理由の一つに、一般の公立中学の教育体制や環境に不安があることを挙げる方もいると思います。しかし、そこには誤解もあるようです。先に結論から言うと、今時の一般の公立中学はとても”面倒見が良い”と思います。特に、自習用のテキストは充実しています。

※我が子の学区の一般の公立中学の例ですので、一例とお考えください。

例えば、自習用のテキストに「ワーク」というものが存在します。これは教科書業者が自習用に提供している補助教材で、市販されていません(「教科書ワーク」という似た教材は市販されています)。ワークでの自習が宿題となる場合もありますが、教科によってはワークに1回書き込んで終わりではなく、2回書き込めるように別のノートも用意されていたり、作りはとても親切ですし、内容もまとまっていてとても良くできた教材だと思います。もし、これらのツールをしっかり"使い倒す"ことができれば、授業で教わる内容に関してはほぼ完璧に学習できますので、参考書も不要だと思います。(東葛中にワークはありません)

授業についても、ノート等を確認する限り、今時は板書をひたすら書き写すような作業も少なく、丁寧に教えている印象です。また、授業効率化の狙いもあると思いますが、プリントの配布が中心のようです。(東葛中でもプリントはよく使われています)

他にも、定期テスト前は、1ヶ月程前から出題範囲が公表されて、テスト当日までの勉強スケジュールの管理表も提供されており、とても親切だと感じました。しかも、担任の先生が管理表の進捗状況を毎日チェックまでしてくれます。(東葛中にこのような管理表は存在しません)

通塾が必要になる理由

我が子の学区の公立中学では、既に中学1年時で通塾していないのは少数派だと聞いています。(学校や地域によりバラツキはあると思います)

学校は面倒見が良く、授業もツールも充実しているのに、何故通塾が必要なのでしょうか?もちろん、難関私立高校を目指すのであれば、学校の勉強内容だけでは太刀打ちできないと思いますので、通塾等が必要になると思います。しかし、大半の中学生の第一志望は地元の公立高校(県立高校もしくは市立高校)です。実際に千葉県立高校の過去問を解いてみましたが、千葉県の県立高校入試では東葛中のような難問は出ませんし、問題量もそこまで多くありません。例えば、東葛中の検査のボーダーラインは一次と二次の合計で200/400点程(50%の得点率)と言われていますが、東葛飾高校の入試ボーダーラインは内申点を除いて420/500点程(84%の得点率)のようです。入試ではなく、特に中学校の定期試験への対策であれば、本来は学校の授業と補助教材の学習で充分と考えても良い筈です。

※念のため、通塾するメリットはいろいろありますので、通塾自体は悪い選択ではないと思います。

通塾が必要となる理由を解明するには、先に小学校と中学校で必要な学習方法の違いを理解する必要があります。親であれば感覚的に分かっていると思いますが、学校の授業と宿題だけでそこそこテストの点数が取れるのが小学校、学校での授業と宿題に加えて、家庭での学習をしっかりやらないとテストの点数が取れないのが中学校です。

中学生になると、学ぶ範囲の広さや深さが小学生と大きく変わります。例えば、算数は数学に呼び方が変わるだけでなく内容も深まりますし、国語には古文などが加わり漢字も難易度や量が増します。英語も本格的な内容になりますので、これらの教科を授業と宿題だけで全て理解したり知識を定着させるのは、至難の業です。

そこで必要になるのは、日々の学習内容の理解度を確認したり理解を深めるための振り返りや、知識を定着させるための日々の復習です。しかし、小学生の時に振り返りや復習の習慣を身に付ける機会がなかった子供が、中学生になって急にそれらの学習を自力でできるようになる筈もありません。

加えて、中学生になると授業時間も増え、部活に入れば帰宅時間も更に遅くなるため、就寝時間を遅くしたり帰宅後の過ごし方などの生活習慣を見直さない限り、家庭で勉強する時間を確保できません。(地域差はあると思いますが、千葉県はとても部活が好きな地域のようで、小学校から部活が盛んな印象です)

そのため、小学校までの学習スタイルとの切り替えが中学校で上手くいかず、中学生から通塾の必要性を感じる家庭が急増するのだと思います。もちろん、それを見込んで中学生からの通塾を予め決めている家庭も少なくないと思います。

勉強しても学校の成績が伸びない理由

ちゃんと勉強している筈なのになかなか中学校の成績が伸びない、という話を実際に耳にしたことがあります。次は、この理由について考えてみます。

中学生になってからは、小学生までの勉強方法を見直したり、通塾等を開始する子供が増えますので、小学生の頃よりはそこそこ勉強する層(Bグループとします)のボリュームが増えます。そして、Bグループだけ(沢山勉強する層のAグループとあまり勉強しない層のCグループを除いた層)を抜き出して考えると、Bグループの得点分布の山のピークは、全体の平均点よりも少し高い位置になる現象が起きます。(AグループとCグループの山は、Bグループの前後にできるため、ABC三つの山ができます)

参考に、一般的に公立小学校のテスト(カラーの紙のテスト)の平均点は85点位、一般の公立中学校の定期テストの平均点は60〜70点を目安に作成されているそうです。(実際には中学の学年が上がるにつれて上下の得点差が激しくなり、平均点は下がる傾向だと思います)

そこで、仮に全体の平均点を65点とした場合、Bグループだけを抜き出した平均点が70点位になると仮定すると、Bグループのボリュームゾーンは65〜75点位になると考えられます。すると、仮に平均点の65点付近の子供が10点上乗せしてBグループのボリュームゾーンを超えて75点以上に抜けるには、小学生時代とは比較にならない努力が必要になります。その結果、そこそこ勉強している筈なのに平均点周辺のメンバーからなかなか抜け出せない、という現象が起こるのだと思います。(図で説明できればわかりやすいのですが、テクニックがありませんので御勘弁ください)

このような背景を考えると「小学生のうちは学校の勉強だけやっていれば良い」と考えて、中学生になっても小学校からの学習スタイルを変えない、もしくは少し変えた程度でいると、小学生までの成績(テストの点数)は悪くなかったのに中学生になって成績が悪化する、もしくは小学生の頃よりは勉強している筈なのに成績が伸びない、という現象が起こるため、塾の力を借りて本人の意識や学習スタイルを変える必要性に迫られるのだと思います。

これは、俗に”中1ギャップ”と呼ばれる現象の一つだと思います。

中1ギャップを防ぐ方法

勉強面の”中1ギャップ”を防ぐためには、小学生と中学生のギャップを小さくすることが必要で、その方法は2つあると私は考えています。

1つ目は、小学生のうちから学校の宿題以外にも地道に勉強する機会を設けて、勉強習慣もしくは勉強体力を培っておき、勉強量の中1ギャップを減らすことです。(勉強体力については、「中学受験で得たもの」で触れています)

そのためには、小学生のうちから市販のテキストなどで自習する時間を確保したり、塾や学習系の習い事で学んだことを、自宅でしっかり復習することを身に付けておく必要があると思います。つまり、学校や塾でのインプットだけでなく、小学生のうちから自宅でアウトプットする時間も充分に確保する習慣を身に付けておくことで、中学生にソフトランディングできるのです。

ちなみに、脳科学的にはインプットとアウトプットの比率は、3:7が理想だと言う説があります。しかし、実生活を考えるとアウトプット7の比率は結構高いハードルだと思います。問題を解いたり書くことだけでアウトプット7とするのも大変ですので、例えば、授業や塾で学んだポイントを口頭や図で説明することをアウトプットと解釈し、親から「今日学校で学んだことはどんな内容だった?」と問いかけて、子供に言葉や図でアウトプット(説明)させることが効果的かもしれません。これによって、子供の学習内容を把握でき、親子のコミュニケーションと子供のアウトプットもできるため、一石三鳥だと思います。また、塾に通うこともインプットが中心ですので、塾が終わってからのアウトプットがとても大切だと思います。

テストに関しては、定期テストだけでなく、学校の小テストや塾のテストの結果を自身でしっかり振り返り、間違った問題の要因(ミス?、理解不足?、覚えていない?)を解明し、その対策をした上で、必ず2回目は解けるようにして、復習の"質"を高めることが必要だと思います。(テストの復習方法については「テスト結果の活用法」でも触れています)

2つ目は、そもそも自分にとって何のために勉強が必要なのか?をしっかり理解させて、ぼんやりでも良いので何か目標を持つことで、意識面の”中1ギャップ”を減らすことだと思います。特に思春期になると、やらされ感が一番の障害です。私も中学生の頃は、親に勉強のことを言われて反発した覚えがあります。

中学生にもなれば、自分が将来ありたい姿をイメージして、そのために必要な手段が勉強なのだ、という結論にならない限り、モチベーションを保つことは難しいと思います。もし、自分の将来像がイメージできないのであれば、将来の選択肢を狭めず、可能性を広げるためにも、尚更勉強しておくことが得策であることを理解する必要があると思います。(親が言っても駄目な場合は、子供が信頼する第三者の大人の力を借りても良いと思います)

例えば、職業の選択肢に関しては、大学を卒業しなければ取れない資格や取りにくい資格が沢山ありますし、求人条件に大卒以上を求める企業や職種も沢山あります。もちろん公務員も然りです。ベンチャーで事業を立ち上げるにしても、大学時代の友人と起業したり、有名企業に勤めた後に起業している例は少なくありません。

このように、未来志向で今やるべきことを考える手法は”バックキャスティング”と呼ばれています。企業において、中長期の事業方針を考えたり、革新的な新商品やサービスの開発をするために、10年後などのあるべき姿を想像し、現在とのギャップから逆算して、これからどうすべきかを考える方法です。

小学生や中学生も案外大人です。但し、知識や経験が不足していますので、とても視野が狭いことも事実です。もし、”バックキャスティング”の考え方を伝えて理解を得ることができれば、今もしくはこれから何をすべきか?何をした方が得策なのか?自分が求めることを学ぶためにはどのような中学や高校に進学すればその確率が高まるのか?の答えは、本人なりに導き出せるように思います。そして、子供が自分でそのような結論を導き出せるような情報を提供したりサポートをするのが親の役割なのだと私は思います。

最後に

以上、偉そうに書いてしまいましたが、私も完璧に親の役割を果たせているとは思っていません。しかし、そうありたいと心掛けてはいます。また、正直なところ、我が子がどの程度これらのことを理解できているか確認できていませんが、東葛中を目指し始めた頃から、将来の選択肢や可能性を広げることにはつながっているように感じていますし、中1ギャップも発生していないように思われます。但し、放っておくとのんびりしがちな部分もありますので、我が家も本人の自主性に任せきれていないのが実情ですし、それが中学生なのかとも思います。まだまだ親の苦労は続きそうです。

f:id:hikayojuken:20210204104825p:image

2021年度東葛中の繰り上げ合格

東葛中6期生として合格された皆さん、本当におめでとうございます。

2021年度の東葛中の合否結果が出て、ホームページでも繰り上げ合格の連絡が終了したことが告知されました。

今回は、塾発表の合格者数推移から、どの程度繰り上げ合格になっているのかを調べてみます。

[2020年度の繰り上げ合格に関する参考記事]
「東葛中の合格者層」

そこで、入学確約書提出期限の2月2日午後16時までの塾別合格者数と、繰り上げ合格締め切り後の合格者数を比較してみます。ちなみに、繰り上げ合格の連絡は2月2日の午後16時以降に実施されています。(参考データとして県千葉中も調査)

【2月2日 午後16時まで】
早稲田アカデミーのみ21時発表のため繰り上げ合格も一部含まれていると思います

SAPIX 東葛飾3名 千葉9名

早稲田アカデミー 東葛飾7名 千葉8名

日能研 東葛飾4名 千葉7名

栄光ゼミナール 東葛飾2名 千葉1名

※市進学院等は未発表

【2月4日 午後21時まで】※2月15日に更新

SAPIX 東葛1618名 千葉2227名

早稲田アカデミー 東葛飾8名 千葉1315名

日能研 東葛飾5名 千葉11名

栄光ゼミナール 東葛飾2名 千葉12名

誉田進学塾 東葛飾0名 千葉13名

※以下は2月6日以降の発表

市進学院 東葛7072名 千葉42名

東葛進学プラザ 東葛飾16名 千葉0名

京葉学院 東葛飾3名 千葉20名

 上記の結果より、2月2日で発表のあったSAPIX早稲田アカデミー日能研、栄光ゼミナールの4塾について、2月4日11日の合格者数を比較してみます。

東葛中16名→3133名(1.92.1倍 ※昨年は1.6倍)、県千葉中29名→4755名(1.61.9倍 ※昨年は2.0倍)となっています。2月2日に集計しきれなかった分もあるとは思いますが、この結果からも各校の定員数80名に対して1.5倍程の合格者、つまり120名以上の合格者がいる可能性は否定できないと思います。(ダブルスクールの重複カウントもあると思います)
※千葉県立中学の最終的な合格者数は公式発表されません。

更に、四谷大塚の2020年入試結果の80偏差値で、東葛中(男子62、女子62)と県千葉中(男子64、女子65)いづれかよりも偏差値が高く、2月1日入試で2月2日に合格発表のあった東京の私立校は、男子校が武蔵(64)、駒場東邦(64)、早稲田(64)、海城(63)、女子高が桜蔭(70)、女子学院(70)、雙葉(68)、共学校が渋谷渋谷(男子66、女子69)の計8校のみで、いづれも最難関の私立校です(午後入試や特殊科目入試を除く)。また、渋谷幕張(男子70、女子72)の合格発表日が東葛中や県千葉中の二次検査日と重なっています。(御三家中では開成と麻布のみ2月3日の合格発表です)

これらのことから、東葛中や県千葉中の合格を辞退しているのは、上記の最難関私立校に合格したメンバーであると考えるのが自然だと思いますので、今年も最難関私立の併願組(もちろん東葛中や県千葉中が第一志望ではない)の強さが目立つ結果になったと感じます。

個人的には、東葛中がこれら最難関校の併願校に選ばれるだけで光栄なことだと考えてしまいますが、東葛中を受検をする上では、このような桁違いの学校への合格を目指す層と勝負しなければいけない厳しさを、再認識してしまいます。

参考までに、来年度の東葛中の検査日程も既に発表されています。一次検査が2021年12月11日(土)、二次検査が2022年1月24日(月)、合格発表が2022年2月1日(火)で、二次検査が初の平日開催となる予定です。

もし、これから東葛中や県千葉中の受検を検討される場合は、これらの状況もふまえて、塾やコースの選択をすることをお勧めいたします。

f:id:hikayojuken:20210204230535j:image

2021年度東葛中合格発表

本日2月1日は、東葛中合格発表の日でした。実は、私がこのブログを始めて丁度一年にあたります。(詳しくは「あきらめムードの合格発表から歓喜の東葛中合格」をご参照ください)

一年前の合格発表の日の自分を思い返すと、合格発表前の我が子に対して「今日は厳しいと思うけど、繰り上げがあるからな。」などと、何の気休めにもならない言葉を我が子にかけて、重い足取りで合格発表のある東葛中に向かっていた自分を思い出します。

そして、我が子の合格を確認した後は、入学確約書を提出し、積み立てや給食費用の郵便口座を作り、教育委員会に学区の公立中学への進学辞退書類を提出しに行くなど、忙しい一日を過ごしましたのが、昨日のように思えます。

先ず、本日東葛中に合格された方は、本当におめでとうございます。もし、東葛中へ入学することを決めた方は、東葛中6期生となります。我が子の初の後輩となりますし、これで東葛高校から東葛中までの全学年に東葛中のDNAを持つ生徒が揃うことになり、東葛生全員にとって東葛中がある状態が当たり前になります。最近はコロナ禍の対策により、中学の先輩や高校生との交流機会が減っていることが残念ですが、どうぞよろしくお願いします。

そして、本日残念な結果だった方は、一年前に私が我が子に掛けた気休めの言葉と同じになってしまいますが、繰り上げ合格の電話が鳴るまで、もう少し待ってみてください。もし、定員80名の半数にあたる約40名が繰り上げ合格であれば、東葛中に繰り上げ合格し入学することは普通のことです。良い結果が来ることをお祈りいたします。(繰り上げ合格者数の推察については「東葛中の合格者層」をご参照ください)

最後に、どのような結果になっても、仮に次の通過点を大学進学に設定すると、これからの6年間をどのように過ごすかが本当の勝負だと思います。「中学受験で得たもの」でも述べましたが、これからの未来を築くのは子供自身ですし、まだまだ親のサポートも必要ですので、お互いに頑張っていきましょう。

f:id:hikayojuken:20210201230141p:image

2021年度二次検査を解いてみた

1月24日は、2021年度(令和3年度)の東葛中二次検査でした。そして、父思い?の我が子が、学校に置いてあった二次検査の問題用紙を持ち帰って来ました。「2021年度一次検査を解いてみた」に引き続き、早速2021年度のニ次検査(適性検査2-1と2-2)を解いてみましたので、問題の内容と感想を述べたいと思います。

※感想はあくまで私見ですので、より正確な情報が必要な場合は塾などからの入手をお勧めします。

【適性検査2-1】理系問題

内容は、大問1の球の運動と大問2のタイル割り付けでした。私は持ち時間の45分で全く時間が足りず、一次検査に引き続き惨敗でした。

大問1の球の運動は、いわゆるエネルギー保存の法則です。「多忙だった二次検査対策」で記載しましたが、昨年私が山掛けして我が子に伝授していた等速度運動や自由落下運動と関連のある問題が1年遅れで出題されました。

これは、過去問の傾向からそろそろ出題されそうな分野でしたので、塾でも対策されていたかもしれません。(参考に、昨年山掛けしたもう一つの分野は「滑車とテコの原理」です)

エネルギー保存の法則を知っていれば、大問1の前半はあまり問題を読まずとも解きやすかったように思います。例えば、ジェットコースターの原理や「ニュートンのゆりかご」という、振り子を玉突きさせてカチカチ音を鳴らすおもちゃを知っていれば理解し易かったかもしれません。

但し、大問1の後半はやや曲者で、床に落下した球の弾む高さが徐々に弱まることを問う数列問題でした。その中でも、球が弾む高さの合計値がある数に向かって収束するという、高校数学の微積分の概念を思わせる出題があり、素直に問題の流れに誘導されれば解けるように思いますが、受検生は戸惑ったかもしれません。

大問2は、タイルの割り付けですが、タイルで割り付けできる枚数の算出方法を、最大公約数を面積に置き換えることで説明していました。但し、途中割り切れない3桁の素数が出くるのは少し意地悪だと思いましたし、テトリスのような組み合わせや数列的要素も含まれているため、こちらも特に後半は苦戦したように思います。

適性検査2-1の総合的な難易度は、昨年よりはやや軟化した印象ですが、例年並みだったように思います。

【適性検査2-2】国語+少し道徳

時間は計らず、放送問題と最後の記述を割愛して解きました。設問形式は昨年2020年に変更されたパターンを踏襲していました。

放送問題の内容が推測になりますが、主な内容は以下になります。

最初の放送問題は、東大教授で経済学者の玄田有史氏の「知る→考える」のプロセスを説明する話でした。これは、「知る→考える→行動する」という自己実現プロセスの一部です。

ニつ目の論説文は、発達心理学浜田寿美男氏(苅谷剛彦氏編著『いまこの国で大人になるということ』)の「発達の大原則」についての説明で、私の解釈では「いまある力を最大限使って出した結果に加えて、新しい力を伸ばすことで人は発達する」という趣旨と理解しました。

三つ目の論説文は、演出家の栗山民也氏の『演出家の仕事』から、俳優の研修生を育てる事例の紹介で、「人材育成」がテーマでした。

また、途中に問題文の内容を用いて「クラブ活動で後輩の指導に悩む友人にアドバイスする方法」を問う設問があるなど、最近出題されなくなった道徳問題を無理矢理ねじ込んできた印象も持ちました。

最後の作文は、これら3つの文章を踏まえて、「自分の可能性を広げるために」をテーマに、学級活動用の発表原稿を書くという問題でしたが、全体を通した隠しテーマはSDGsであり、持続可能な成長がキーワードだったように思います。

但し、回答に個人的な意見は求めていないため、文章の趣旨や設問の指示を理解した上で文中のキーワードを押さえて、要約や置き換え、抽象化や具体化をするという、入試論文の基本テクニックが必要だと思いますし、そこから外れると得点にならないのだと思います。(適性検査2-2の採点基準はかなり厳しいと思います)

適性検査2-2の総合的な難易度は、文章の内容や設問の設定方法も含めて、昨年よりはやや軟化したと思います。

少し話題は逸れますが、今回のテーマは、トヨタ生産方式の本質である改善と人財育成の仕組みに通じるものがあると思います。つまり、改善後の結果が次の改善前と考えて改善を継続する、その改善の積み重ねが変革を起こし、その改善プロセスが人財育成にもつながるという普遍的な考え方です。(トヨタ生産方式の生みの親の大野耐一氏や最後の直弟子の林南八氏の受け売りです)

最後に、適性検査2-2に関しては、「これまで勉強してきた努力は無駄にならないので、とにかく今は全力を尽くそう。そして、どのような結果になっても、これからの可能性はあなた次第で広がります。」という、受検生に向けてのメッセージであったようにも感じました。

f:id:hikayojuken:20210126224624j:image