東葛中合格への道

東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。

一般の公立中学の学習環境

今回は、東葛中の話からは少し離れて、地元の学区の一般の公立中学について、どのような学習環境にあるのか、これまでに知った情報を踏まえて、私なりの考えを述べたいと思います。

一般の公立中学の面倒見

小学生を持つ親が中学受験を考え始める理由の一つに、一般の公立中学の教育体制や環境に不安があることを挙げる方もいると思います。しかし、そこには誤解もあるようです。先に結論から言うと、今時の一般の公立中学はとても”面倒見が良い”と思います。特に、自習用のテキストは充実しています。

※我が子の学区の一般の公立中学の例ですので、一例とお考えください。

例えば、自習用のテキストに「ワーク」というものが存在します。これは教科書業者が自習用に提供している補助教材で、市販されていません(「教科書ワーク」という似た教材は市販されています)。ワークでの自習が宿題となる場合もありますが、教科によってはワークに1回書き込んで終わりではなく、2回書き込めるように別のノートも用意されていたり、作りはとても親切ですし、内容もまとまっていてとても良くできた教材だと思います。もし、これらのツールをしっかり"使い倒す"ことができれば、授業で教わる内容に関してはほぼ完璧に学習できますので、参考書も不要だと思います。(東葛中にワークはありません)

授業についても、ノート等を確認する限り、今時は板書をひたすら書き写すような作業も少なく、丁寧に教えている印象です。また、授業効率化の狙いもあると思いますが、プリントの配布が中心のようです。(東葛中でもプリントはよく使われています)

他にも、定期テスト前は、1ヶ月程前から出題範囲が公表されて、テスト当日までの勉強スケジュールの管理表も提供されており、とても親切だと感じました。しかも、担任の先生が管理表の進捗状況を毎日チェックまでしてくれます。(東葛中にこのような管理表は存在しません)

通塾が必要になる理由

我が子の学区の公立中学では、既に中学1年時で通塾していないのは少数派だと聞いています。(学校や地域によりバラツキはあると思います)

学校は面倒見が良く、授業もツールも充実しているのに、何故通塾が必要なのでしょうか?もちろん、難関私立高校を目指すのであれば、学校の勉強内容だけでは太刀打ちできないと思いますので、通塾等が必要になると思います。しかし、大半の中学生の第一志望は地元の公立高校(県立高校もしくは市立高校)です。実際に千葉県立高校の過去問を解いてみましたが、千葉県の県立高校入試では東葛中のような難問は出ませんし、問題量もそこまで多くありません。例えば、東葛中の検査のボーダーラインは一次と二次の合計で200/400点程(50%の得点率)と言われていますが、東葛飾高校の入試ボーダーラインは内申点を除いて420/500点程(84%の得点率)のようです。入試ではなく、特に中学校の定期試験への対策であれば、本来は学校の授業と補助教材の学習で充分と考えても良い筈です。

※念のため、通塾するメリットはいろいろありますので、通塾自体は悪い選択ではないと思います。

通塾が必要となる理由を解明するには、先に小学校と中学校で必要な学習方法の違いを理解する必要があります。親であれば感覚的に分かっていると思いますが、学校の授業と宿題だけでそこそこテストの点数が取れるのが小学校、学校での授業と宿題に加えて、家庭での学習をしっかりやらないとテストの点数が取れないのが中学校です。

中学生になると、学ぶ範囲の広さや深さが小学生と大きく変わります。例えば、算数は数学に呼び方が変わるだけでなく内容も深まりますし、国語には古文などが加わり漢字も難易度や量が増します。英語も本格的な内容になりますので、これらの教科を授業と宿題だけで全て理解したり知識を定着させるのは、至難の業です。

そこで必要になるのは、日々の学習内容の理解度を確認したり理解を深めるための振り返りや、知識を定着させるための日々の復習です。しかし、小学生の時に振り返りや復習の習慣を身に付ける機会がなかった子供が、中学生になって急にそれらの学習を自力でできるようになる筈もありません。

加えて、中学生になると授業時間も増え、部活に入れば帰宅時間も更に遅くなるため、就寝時間を遅くしたり帰宅後の過ごし方などの生活習慣を見直さない限り、家庭で勉強する時間を確保できません。(地域差はあると思いますが、千葉県はとても部活が好きな地域のようで、小学校から部活が盛んな印象です)

そのため、小学校までの学習スタイルとの切り替えが中学校で上手くいかず、中学生から通塾の必要性を感じる家庭が急増するのだと思います。もちろん、それを見込んで中学生からの通塾を予め決めている家庭も少なくないと思います。

勉強しても学校の成績が伸びない理由

ちゃんと勉強している筈なのになかなか中学校の成績が伸びない、という話を実際に耳にしたことがあります。次は、この理由について考えてみます。

中学生になってからは、小学生までの勉強方法を見直したり、通塾等を開始する子供が増えますので、小学生の頃よりはそこそこ勉強する層(Bグループとします)のボリュームが増えます。そして、Bグループだけ(沢山勉強する層のAグループとあまり勉強しない層のCグループを除いた層)を抜き出して考えると、Bグループの得点分布の山のピークは、全体の平均点よりも少し高い位置になる現象が起きます。(AグループとCグループの山は、Bグループの前後にできるため、ABC三つの山ができます)

参考に、一般的に公立小学校のテスト(カラーの紙のテスト)の平均点は85点位、一般の公立中学校の定期テストの平均点は60〜70点を目安に作成されているそうです。(実際には中学の学年が上がるにつれて上下の得点差が激しくなり、平均点は下がる傾向だと思います)

そこで、仮に全体の平均点を65点とした場合、Bグループだけを抜き出した平均点が70点位になると仮定すると、Bグループのボリュームゾーンは65〜75点位になると考えられます。すると、仮に平均点の65点付近の子供が10点上乗せしてBグループのボリュームゾーンを超えて75点以上に抜けるには、小学生時代とは比較にならない努力が必要になります。その結果、そこそこ勉強している筈なのに平均点周辺のメンバーからなかなか抜け出せない、という現象が起こるのだと思います。(図で説明できればわかりやすいのですが、テクニックがありませんので御勘弁ください)

このような背景を考えると「小学生のうちは学校の勉強だけやっていれば良い」と考えて、中学生になっても小学校からの学習スタイルを変えない、もしくは少し変えた程度でいると、小学生までの成績(テストの点数)は悪くなかったのに中学生になって成績が悪化する、もしくは小学生の頃よりは勉強している筈なのに成績が伸びない、という現象が起こるため、塾の力を借りて本人の意識や学習スタイルを変える必要性に迫られるのだと思います。

これは、俗に”中1ギャップ”と呼ばれる現象の一つだと思います。

中1ギャップを防ぐ方法

勉強面の”中1ギャップ”を防ぐためには、小学生と中学生のギャップを小さくすることが必要で、その方法は2つあると私は考えています。

1つ目は、小学生のうちから学校の宿題以外にも地道に勉強する機会を設けて、勉強習慣もしくは勉強体力を培っておき、勉強量の中1ギャップを減らすことです。(勉強体力については、「中学受験で得たもの」で触れています)

そのためには、小学生のうちから市販のテキストなどで自習する時間を確保したり、塾や学習系の習い事で学んだことを、自宅でしっかり復習することを身に付けておく必要があると思います。つまり、学校や塾でのインプットだけでなく、小学生のうちから自宅でアウトプットする時間も充分に確保する習慣を身に付けておくことで、中学生にソフトランディングできるのです。

ちなみに、脳科学的にはインプットとアウトプットの比率は、3:7が理想だと言う説があります。しかし、実生活を考えるとアウトプット7の比率は結構高いハードルだと思います。問題を解いたり書くことだけでアウトプット7とするのも大変ですので、例えば、授業や塾で学んだポイントを口頭や図で説明することをアウトプットと解釈し、親から「今日学校で学んだことはどんな内容だった?」と問いかけて、子供に言葉や図でアウトプット(説明)させることが効果的かもしれません。これによって、子供の学習内容を把握でき、親子のコミュニケーションと子供のアウトプットもできるため、一石三鳥だと思います。また、塾に通うこともインプットが中心ですので、塾が終わってからのアウトプットがとても大切だと思います。

テストに関しては、定期テストだけでなく、学校の小テストや塾のテストの結果を自身でしっかり振り返り、間違った問題の要因(ミス?、理解不足?、覚えていない?)を解明し、その対策をした上で、必ず2回目は解けるようにして、復習の"質"を高めることが必要だと思います。(テストの復習方法については「テスト結果の活用法」でも触れています)

2つ目は、そもそも自分にとって何のために勉強が必要なのか?をしっかり理解させて、ぼんやりでも良いので何か目標を持つことで、意識面の”中1ギャップ”を減らすことだと思います。特に思春期になると、やらされ感が一番の障害です。私も中学生の頃は、親に勉強のことを言われて反発した覚えがあります。

中学生にもなれば、自分が将来ありたい姿をイメージして、そのために必要な手段が勉強なのだ、という結論にならない限り、モチベーションを保つことは難しいと思います。もし、自分の将来像がイメージできないのであれば、将来の選択肢を狭めず、可能性を広げるためにも、尚更勉強しておくことが得策であることを理解する必要があると思います。(親が言っても駄目な場合は、子供が信頼する第三者の大人の力を借りても良いと思います)

例えば、職業の選択肢に関しては、大学を卒業しなければ取れない資格や取りにくい資格が沢山ありますし、求人条件に大卒以上を求める企業や職種も沢山あります。もちろん公務員も然りです。ベンチャーで事業を立ち上げるにしても、大学時代の友人と起業したり、有名企業に勤めた後に起業している例は少なくありません。

このように、未来志向で今やるべきことを考える手法は”バックキャスティング”と呼ばれています。企業において、中長期の事業方針を考えたり、革新的な新商品やサービスの開発をするために、10年後などのあるべき姿を想像し、現在とのギャップから逆算して、これからどうすべきかを考える方法です。

小学生や中学生も案外大人です。但し、知識や経験が不足していますので、とても視野が狭いことも事実です。もし、”バックキャスティング”の考え方を伝えて理解を得ることができれば、今もしくはこれから何をすべきか?何をした方が得策なのか?自分が求めることを学ぶためにはどのような中学や高校に進学すればその確率が高まるのか?の答えは、本人なりに導き出せるように思います。そして、子供が自分でそのような結論を導き出せるような情報を提供したりサポートをするのが親の役割なのだと私は思います。

最後に

以上、偉そうに書いてしまいましたが、私も完璧に親の役割を果たせているとは思っていません。しかし、そうありたいと心掛けてはいます。また、正直なところ、我が子がどの程度これらのことを理解できているか確認できていませんが、東葛中を目指し始めた頃から、将来の選択肢や可能性を広げることにはつながっているように感じていますし、中1ギャップも発生していないように思われます。但し、放っておくとのんびりしがちな部分もありますので、我が家も本人の自主性に任せきれていないのが実情ですし、それが中学生なのかとも思います。まだまだ親の苦労は続きそうです。

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2021年度東葛中の繰り上げ合格

東葛中6期生として合格された皆さん、本当におめでとうございます。

2021年度の東葛中の合否結果が出て、ホームページでも繰り上げ合格の連絡が終了したことが告知されました。

今回は、塾発表の合格者数推移から、どの程度繰り上げ合格になっているのかを調べてみます。

[2020年度の繰り上げ合格に関する参考記事]
「東葛中の合格者層」

そこで、入学確約書提出期限の2月2日午後16時までの塾別合格者数と、繰り上げ合格締め切り後の合格者数を比較してみます。ちなみに、繰り上げ合格の連絡は2月2日の午後16時以降に実施されています。(参考データとして県千葉中も調査)

【2月2日 午後16時まで】
早稲田アカデミーのみ21時発表のため繰り上げ合格も一部含まれていると思います

SAPIX 東葛飾3名 千葉9名

早稲田アカデミー 東葛飾7名 千葉8名

日能研 東葛飾4名 千葉7名

栄光ゼミナール 東葛飾2名 千葉1名

※市進学院等は未発表

【2月4日 午後21時まで】※2月15日に更新

SAPIX 東葛1618名 千葉2227名

早稲田アカデミー 東葛飾8名 千葉1315名

日能研 東葛飾5名 千葉11名

栄光ゼミナール 東葛飾2名 千葉12名

誉田進学塾 東葛飾0名 千葉13名

※以下は2月6日以降の発表

市進学院 東葛7072名 千葉42名

東葛進学プラザ 東葛飾16名 千葉0名

京葉学院 東葛飾3名 千葉20名

 上記の結果より、2月2日で発表のあったSAPIX早稲田アカデミー日能研、栄光ゼミナールの4塾について、2月4日11日の合格者数を比較してみます。

東葛中16名→3133名(1.92.1倍 ※昨年は1.6倍)、県千葉中29名→4755名(1.61.9倍 ※昨年は2.0倍)となっています。2月2日に集計しきれなかった分もあるとは思いますが、この結果からも各校の定員数80名に対して1.5倍程の合格者、つまり120名以上の合格者がいる可能性は否定できないと思います。(ダブルスクールの重複カウントもあると思います)
※千葉県立中学の最終的な合格者数は公式発表されません。

更に、四谷大塚の2020年入試結果の80偏差値で、東葛中(男子62、女子62)と県千葉中(男子64、女子65)いづれかよりも偏差値が高く、2月1日入試で2月2日に合格発表のあった東京の私立校は、男子校が武蔵(64)、駒場東邦(64)、早稲田(64)、海城(63)、女子高が桜蔭(70)、女子学院(70)、雙葉(68)、共学校が渋谷渋谷(男子66、女子69)の計8校のみで、いづれも最難関の私立校です(午後入試や特殊科目入試を除く)。また、渋谷幕張(男子70、女子72)の合格発表日が東葛中や県千葉中の二次検査日と重なっています。(御三家中では開成と麻布のみ2月3日の合格発表です)

これらのことから、東葛中や県千葉中の合格を辞退しているのは、上記の最難関私立校に合格したメンバーであると考えるのが自然だと思いますので、今年も最難関私立の併願組(もちろん東葛中や県千葉中が第一志望ではない)の強さが目立つ結果になったと感じます。

個人的には、東葛中がこれら最難関校の併願校に選ばれるだけで光栄なことだと考えてしまいますが、東葛中を受検をする上では、このような桁違いの学校への合格を目指す層と勝負しなければいけない厳しさを、再認識してしまいます。

参考までに、来年度の東葛中の検査日程も既に発表されています。一次検査が2021年12月11日(土)、二次検査が2022年1月24日(月)、合格発表が2022年2月1日(火)で、二次検査が初の平日開催となる予定です。

もし、これから東葛中や県千葉中の受検を検討される場合は、これらの状況もふまえて、塾やコースの選択をすることをお勧めいたします。

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2021年度東葛中合格発表

本日2月1日は、東葛中合格発表の日でした。実は、私がこのブログを始めて丁度一年にあたります。(詳しくは「あきらめムードの合格発表から歓喜の東葛中合格」をご参照ください)

一年前の合格発表の日の自分を思い返すと、合格発表前の我が子に対して「今日は厳しいと思うけど、繰り上げがあるからな。」などと、何の気休めにもならない言葉を我が子にかけて、重い足取りで合格発表のある東葛中に向かっていた自分を思い出します。

そして、我が子の合格を確認した後は、入学確約書を提出し、積み立てや給食費用の郵便口座を作り、教育委員会に学区の公立中学への進学辞退書類を提出しに行くなど、忙しい一日を過ごしましたのが、昨日のように思えます。

先ず、本日東葛中に合格された方は、本当におめでとうございます。もし、東葛中へ入学することを決めた方は、東葛中6期生となります。我が子の初の後輩となりますし、これで東葛高校から東葛中までの全学年に東葛中のDNAを持つ生徒が揃うことになり、東葛生全員にとって東葛中がある状態が当たり前になります。最近はコロナ禍の対策により、中学の先輩や高校生との交流機会が減っていることが残念ですが、どうぞよろしくお願いします。

そして、本日残念な結果だった方は、一年前に私が我が子に掛けた気休めの言葉と同じになってしまいますが、繰り上げ合格の電話が鳴るまで、もう少し待ってみてください。もし、定員80名の半数にあたる約40名が繰り上げ合格であれば、東葛中に繰り上げ合格し入学することは普通のことです。良い結果が来ることをお祈りいたします。(繰り上げ合格者数の推察については「東葛中の合格者層」をご参照ください)

最後に、どのような結果になっても、仮に次の通過点を大学進学に設定すると、これからの6年間をどのように過ごすかが本当の勝負だと思います。「中学受験で得たもの」でも述べましたが、これからの未来を築くのは子供自身ですし、まだまだ親のサポートも必要ですので、お互いに頑張っていきましょう。

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2021年度二次検査を解いてみた

1月24日は、2021年度(令和3年度)の東葛中二次検査でした。そして、父思い?の我が子が、学校に置いてあった二次検査の問題用紙を持ち帰って来ました。「2021年度一次検査を解いてみた」に引き続き、早速2021年度のニ次検査(適性検査2-1と2-2)を解いてみましたので、問題の内容と感想を述べたいと思います。

※感想はあくまで私見ですので、より正確な情報が必要な場合は塾などからの入手をお勧めします。

【適性検査2-1】理系問題

内容は、大問1の球の運動と大問2のタイル割り付けでした。私は持ち時間の45分で全く時間が足りず、一次検査に引き続き惨敗でした。

大問1の球の運動は、いわゆるエネルギー保存の法則です。「多忙だった二次検査対策」で記載しましたが、昨年私が山掛けして我が子に伝授していた等速度運動や自由落下運動と関連のある問題が1年遅れで出題されました。

これは、過去問の傾向からそろそろ出題されそうな分野でしたので、塾でも対策されていたかもしれません。(参考に、昨年山掛けしたもう一つの分野は「滑車とテコの原理」です)

エネルギー保存の法則を知っていれば、大問1の前半はあまり問題を読まずとも解きやすかったように思います。例えば、ジェットコースターの原理や「ニュートンのゆりかご」という、振り子を玉突きさせてカチカチ音を鳴らすおもちゃを知っていれば理解し易かったかもしれません。

但し、大問1の後半はやや曲者で、床に落下した球の弾む高さが徐々に弱まることを問う数列問題でした。その中でも、球が弾む高さの合計値がある数に向かって収束するという、高校数学の微積分の概念を思わせる出題があり、素直に問題の流れに誘導されれば解けるように思いますが、受検生は戸惑ったかもしれません。

大問2は、タイルの割り付けですが、タイルで割り付けできる枚数の算出方法を、最大公約数を面積に置き換えることで説明していました。但し、途中割り切れない3桁の素数が出くるのは少し意地悪だと思いましたし、テトリスのような組み合わせや数列的要素も含まれているため、こちらも特に後半は苦戦したように思います。

適性検査2-1の総合的な難易度は、昨年よりはやや軟化した印象ですが、例年並みだったように思います。

【適性検査2-2】国語+少し道徳

時間は計らず、放送問題と最期の記述を割愛して解きました。設問形式は昨年2020年に変更されたパターンを踏襲していました。

放送問題の内容が推測になりますが、主な内容は以下になります。

最初の放送問題は、東大教授で経済学者の玄田有史氏の「知る→考える」のプロセスを説明する話でした。これは、「知る→考える→行動する」という自己実現プロセスの一部です。

ニつ目の論説文は、発達心理学浜田寿美男氏(苅谷剛彦氏編著『いまこの国で大人になるということ』)の「発達の大原則」についての説明で、私の解釈では「いまある力を最大限使って出した結果に加えて、新しい力を伸ばすことで人は発達する」という趣旨と理解しました。

三つ目の論説文は、演出家の栗山民也氏の『演出家の仕事』から、俳優の研修生を育てる事例の紹介で、「人材育成」がテーマでした。

また、途中に問題文の内容を用いて「クラブ活動で後輩の指導に悩む友人にアドバイスする方法」を問う設問があるなど、最近出題されなくなった道徳問題を無理矢理ねじ込んできた印象も持ちました。

最後の作文は、これら3つの文章を踏まえて、「自分の可能性を広げるために」をテーマに、学級活動用の発表原稿を書くという問題でしたが、全体を通した隠しテーマはSDGsであり、持続可能な成長がキーワードだったように思います。

但し、回答に個人的な意見は求めていないため、文章の趣旨や設問の指示を理解した上で文中のキーワードを押さえて、要約や置き換え、抽象化や具体化をするという、入試論文の基本テクニックが必要だと思いますし、そこから外れると得点にならないのだと思います。(適性検査2-2の採点基準はかなり厳しいと思います)

適性検査2-2の総合的な難易度は、文章の内容や設問の設定方法も含めて、昨年よりはやや軟化したと思います。

少し話題は逸れますが、今回のテーマは、トヨタ生産方式の本質である改善と人財育成の仕組みに通じるものがあると思います。つまり、改善後の結果が次の改善前と考えて改善を継続する、その改善の積み重ねが変革を起こし、その改善プロセスが人財育成にもつながるという普遍的な考え方です。(トヨタ生産方式の生みの親の大野耐一氏や最後の直弟子の林南八氏の受け売りです)

最後に、適性検査2-2に関しては、「これまで勉強してきた努力は無駄にならないので、とにかく今は全力を尽くそう。そして、どのような結果になっても、これからの可能性はあなた次第で広がります。」という、受検生に向けてのメッセージであったようにも感じました。

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中学受験で得たもの

結果がどうであれ、真剣に中学受験に取り組んだ経験は財産になると私は考えていますし、その実感もしています。

今回は、我が子が東葛中に入学して9ヶ月余りが経過し、現時点までに実感したことと気付いたことを踏まえて、我が子が中学受験で得たものは何だったのか?を考えてみます。

先ず結論から述べると、我が子が中学受験で得たものは、勉強体力です。勉強もスポーツと一緒で、才能だけで結果を出し続けるには限界があり、日々の継続的な鍛錬により培われる部分が多分にあると思いますし、継続できる体力が必要です。

そして、中学受験で得た勉強体力は、東葛中入学後も実際に役立っていると感じています。

例えば、東葛中では、MYP(Makes You Powerful )ノートと称して、2ページ以上の英語自習を365日継続することが求められています。それ程時間を要する内容ではありませんが、地味な学習の継続にも関わらず、我が子は特に苦ではないようです。(たまにサボることもあるのはご愛嬌ですが)

たいしたことでは無いと感じる方もいると思いますが、仮に勉強体力が無い状態で中学生になり、思春期や反抗期を迎えてしまうと、簡単には受け入れられない作業になると思います。

他にも、我が子が昨年東葛中に合格した後は、暫くのんびりした生活を送り、その後のコロナ禍による4ヶ月近い休校期間ですっかり勉強のペースを崩してしまいましたが(休校中の様子は「休校中の先生からのメッセージ」「東葛中の休校中の過ごし方」に記載)、幸いにも勉強体力は失われなかったようで、今では勉強のペースも取り戻し、必要であれば長時間の勉強も可能ですし、塾の力を借りずに最低限の自習を継続できているようです。(念のため、中学で通塾することを否定したい訳ではありませんが、通塾不要であれば家計には優しいです)

入学後も勉強体力の維持が必要ですので、このような地道な自習を6年間持続できるかどうかが今後の成長の鍵になると思いますが、苦しいだけでは長続きしません。希望していたアクティブラーニングなどの学校の活動を通じて、できるだけ楽しみながら学びを持続させられることを願っています。

但し、中学入学までに勉強体力を身に付けるには、一つの前提条件があると思います。それは、小学生の間に、真剣に勉強に取り組む体験や努力を積み重ねられていることです。

我が子の場合は、小学校4年生の春から四谷大塚の通信教育を開始し、その後徐々に通塾に切り替えましたが、試行錯誤を繰り返しながらほぼ3年間受験勉強に打ち込みました。親バカですが、本当によく頑張ったと思います。

[通信教育と塾についての参考記事]
「塾なしスタートの中学受験」
「塾なしは自分と孤独との闘い」
「塾選びの前に決めるべきこと」
「塾と通信のダブルスクール」
「塾のメリットとデメリット」

参考に、東葛中に入学した他の子供がどのような勉強をしてきたのかを聞いてみると、大手塾で難関私立向けにゴリゴリ勉強した子供、通信教育で地道に自習した子供、進学塾ではない塾でどんどん先の学年の内容を進めていた子供と様々でした。沢山のサンプルはありませんが、共通点は、どの子供もそれぞれの方法で勉強体力を地道に身に付けてきたのだと感じます。

一方で、企業活動に目を向けると、何年も前から働き方改革が叫ばれています。働き方改革は、残業削減などのネガティブなイメージもあり、働かせ方改革と揶揄されることもありますが、それは誤解です。

働き方改革とは、これまでの人口増加に伴う需要増を前提とした大量生産や薄利多売のビジネスモデル、長時間労働年功序列などの旧来の構造を見直し、少子高齢化グローバル化などが進む環境の変化に左右されずに、多様な人財がこれまでとは違う方法で効率的に働いて、多くの利益を生み出せるビジネスモデルに転換することです。そして、それらの効率化から生まれた余剰時間を自己の成長や充実時間に回すことで、企業と人の良い関係を築いてお互いが持続的に成長することを目的としています。

そのためには、加速化する環境変化や前提条件の変化に適用できるように、効率化と改善を継続することが必要ですし、常に自らを進化させて個の力を高めることが求められます。もちろん個の力だけでなく、チームで連携して変革スピードを上げることも重要です。60歳まで我武者羅に働いて余生をのんびり過ごす時代は終わりを告げて、人生100年時代を最期まで充実させるためにも、学びは学生時代に終わるのではなく、一生続くのです。

その一生続く学びに耐えられる勉強体力を付ける絶好の機会の一つが、中学受験ではないかと私は考えています。

もちろん、中学受験と引き換えに失ったものがあることも否定しません。我が子であれば、好きだった習い事を中断せざるを得ませんでした。しかし、東葛中に入ってからは習い事も再開しましたし、新しい活動も始めています。

最後に、中学受験の結果は大切だと思いますが、もっと大切なことは、中学受験で身に付けた勉強体力を持続させることだと思います。結果は、これまでの取り組みの結果でしかありませんので、この先の未来を築くのは、これからの自分であり、地道な努力の積み重ねです。

そして、恩着せがましく言うつもりはありませんが、小学生の早い段階でその経験を得られる環境にいられることは、とても恵まれているということも、いつの日か気付いてくれることを願っています。

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2021年度一次検査を解いてみた

12月5日は、2021年度(令和3年度)の東葛中一次検査でした。生憎の雨模様で気温も低かったため、昨年も雨で雪が降りそうな寒さだったことを思い出します(一次検査当日の様子については「東葛中の一次検査と合格発表」を参照)。我が子の受験が終わったにもかかわらず、不思議と東葛中受検のことが気になってしまうのは私だけでしょうか。

一次検査で実際にどのような問題が出たのかも気になっていたのですが、なんと我が子が学校から問題用紙を持ち帰って来ました。学校には余った問題用紙が置いてあり、持ち帰り自由だったそうです。

そこで、早速私も2021年度の一次検査(適性検査1-1と1-2)を解いてみましたので、問題の内容と感想を述べたいと思います。

※感想はあくまで私見ですので、より正確な情報が必要な場合は塾などからの入手をお勧めします。

【適性検査1-1】文系問題(ほぼ社会)

主な内容は、地域の農林水産業6次産業化と商店街や道の駅を起点とした地域活性化の取り組みをテーマにした問題でした。国語の問題は皆無で、社会に少しだけ計算を加えた問題構成でした。

6次産業とは、1次産業が消費者に直販する業態のことで、2次産業の加工と3次産業の販売まで手掛けるため、1+2+3=6で6次産業なのだそうです。6次産業というワードは知りませんでしたので、勉強になりました。

私は時間内に全問解き終えることはできませんでしたが、大人にとっては比較的理解しやすいテーマで、察しが良ければ本文を熟読しなくても資料の読み取りだけで先へ進められるため、難易度は例年よりもやや軟化した印象です。文系の受検生は、1-1で得点を稼がないと厳しいと感じました。

【適性検査1-2】理系問題

主な内容は、顕微鏡の倍率と見え方、浸透圧に関連した塩分濃度の組み合わせと淡水魚・海水魚の特徴、振動と音に関連した波動及びドップラー効果など、相変わらず凝った問題が多い印象です。

浸透圧は、ナメクジに塩をかけると縮むようなイタズラをした経験や料理の「さしすせそ」の理由を知っていれば理解し易かったかもしれません。浸透圧は以前「理系問題の気になる傾向」でも少し触れたテーマでした。

波動に関しては、高校生でも理解が難しい概念だと思いますので、我が子なら太刀打ちできなかったかもしれません。今回は、ピアノの弦の音階が変化する理由や、ドップラー効果による踏切の音程のの変化など、身近な物理現象をテーマに取り上げられましたが、このような出題傾向は今後も引き継がれるように思います。

私は、途中から投げ出したくなる気持ちを抑えながら45分間を耐えて解きました。久々に問題に取り組んだことを言い訳にしたいところですが、時間も全然足らず惨敗でした。

とにかく問題の前提条件を理解するのに時間がかかる問題が多く、先ずはしっかり落ち着いて考えて、設問の意味を理解することが必要だと思いました。見慣れない設定やグラフに戸惑った受検生も少なくなかったと思います。

全問を解く必要はありませんので、解ける問題の見極めと理解した後のスピードが重要だったように思います。難易度は例年並みの印象です。

【全体的な感想】

出題内容は、コロナ禍に関連する問題が出るかもしれないと思いましたが、そのような時事問題は出題されませんでした。

前年と比較して、出題傾向や問題構成はあまり変わらず、ボーダーは例年どおり100点前後が目安になると思いますが、二次通過も視野に入れると100点にどれだけ上乗せできるかの勝負だと感じます。もし、100点に届かずに一次検査を通過した場合は、二次での挽回が必要になると思います。(自己採点になるため推定得点しか出せませんが)

二次検査については、2020年度は問題を難しくし過ぎて点差があまり付かなかっため、2021年度の二次検査は前年よりも軟化すると私は予測しています。

[合格最低点や検査対策についての参考記事]
「得点開示請求からみる合格最低点」
「東葛中の一次検査対策」
「多忙だった二次検査対策」

話題は変わりますが、一次検査の出願者数が前年よりも減り(東葛中826名 対前年39名減、千葉中605名 対前年117名減)、千葉中は大幅減(特に女子は対前年79名減)となりました。千葉中で出願者数大幅減となった要因は、コロナ禍でのオンライン対応の遅れによる公立校への不安、受験校選択の保守化、渋谷幕張の受験日程とのバッティングなど様々な理由が推察されますが、出願者数の減少に伴い、特に千葉中の繰り上げ合格数は減るのではないかと予測しております。一方で、東葛中の出願者は微減にとどまりましたが、仮に最難関私立校志望の上位層が抜けたのだとしたら、繰り上げ合格の数に若干の影響が出るように思います。

[合格者数や繰り上げ合格についての参考記事]
「東葛中の合格者層」

最後に、一年前の自分を振り返るとなんとも落ち着かない日々を過ごしたことを思い出しますが、東葛中受検は長期戦です。今年はインフルエンザに加えてコロナ対策も必要なのが厄介ですが、対策方法はインフルエンザと同様だと思いますので、親子共に心と体の健康に留意して、無事に受験を乗り切ることを願っております。

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中学受験を決めたもう一つの理由

今回は、我が家が中学受験を決めたもう一つの理由に触れたいと思います。

東葛中受検を決めた一番の理由は、東葛中のアクティブラーニング中心の授業スタイルを我が子が希望したことにありましたが、もう一つの理由は、一般の公立中学における内申点稼ぎから我が子を解放したいという思いでした。

我が子の学区の公立中学では、内申点の加点を得るために、入りたくもない部活やボランティア活動などをしなければならない、という話しを以前より諸先輩方から耳にしていました。

もちろん、部活に打ち込みたい、ボランティアで社会貢献したい、という純粋な希望があるのでしたら、それはとても良いことです。しかし、それらが内申点の加点を目的とした手段になっているのであれば、私は違和感を感じてしまいますし、教師と生徒との歪んだ力関係が生じることも否定できないと思います。

定期試験以外で内申点を稼ぐという思想は、私が中学生だった頃よりも更に昔からあったことは事実ですし、中学生だった私もそのために英検を取ったことを思い出しますが、未だにこの風習が何十年も続いていることに、私は疑問を感じずにはいられません。

しかも、定期試験以外の要素も加味される内申点の採点方法は曖昧で明確な基準もなく、主観的要素が介在しています。通知表が絶対評価に移行したという割には、進学する中学の評価基準や平均学力の環境が違うだけで、同じような学力でも評価にギャップが出るケースを耳にします。評価を公平にすることは難しいと思いますが、公正な制度として運用されることは必要だと思います。

一方で、人を評価することの難しさも承知しています。例えば、以前から企業は成果主義へシフトすると言われていますが、実際には曖昧なプロセス評価の要素を残す企業も少なくありません。結果よりも、チャレンジしたことや多くの人を巻き込んだり同僚への貢献を評価する取り組みもありますが、未だにどの企業も完璧な評価制度を実現できていないことは事実だと思います。

中学校の内申点の扱われ方は、都道府県によって違いがあるようですが、千葉県においては、一部の進学校を除き、未だに内申点が存在感を持っていることは事実だと思いますし、その存在感が増す傾向にあるようにさえ感じます。

そして、内申点の存在感が増している要因は、公立高校の入試で内申点が加味されることよりも、私立高校における併願推薦(優遇、確約)という特殊な選考方法にあると思います。

併願推薦(優遇、確約)の仕組みは、都道府県によって運用方法も様々なようですが、中学の先生もしくは親が私立高校と直接交渉(事前相談)して、第一志望の公立高校が不合格だった場合に入学確約することを条件に、受験の前から合格内定を貰えてしまう制度です。(埼玉県は先生ではなく親が高校と直接交渉するそうで驚きました)

これは、入学者を事前に確定したい高校、中学浪人だけは阻止したい中学校、事前に安心したい受験生と親、三方にwin-win-winが成り立つ仕組みですが、その判定に使用されるのが内申点です。(地域によっては模試の成績が考慮されたり塾推薦もあるそうです)

併願や単願の推薦制度は否定しませんし、それなりに意味のある仕組みだと思いますが、重要な判断材料の内申点を決めるプロセスや基準が極めて不透明な点は、問題があると思います。

推薦を得るには、私立高校が提示する内申点を上回る必要がありますが、例えば、希望する学校に内定するための内申点が少し足りない場合、先生や親はどのような行動に出るでしょうか?1点でも足りなければ素直に諦めるでしょうか?

もし私が先生であれば、どうにか生徒に加点できる方法を考えるかもしれませんし、内申点が関係のない進学校志望の生徒の点を動かしてしまうかもしれません。親であれば、中学や高校に泣きついてしまうかもしれません。しかも、推薦を決定するプロセスには、中学と高校もしくは学校と親の「交渉」という要素が含まれていることは周知の事実です。

企業においても、そろそろ昇格させたいから今回はあいつの評価を良くしよう、という話しを実際に耳にした経験がありますが、「そろそろ」の人と一緒に、もし自分が実力で同じ土俵に立たされたとしたら、間違いなく不満に思う筈です。

そのような背景を考えれば、特に中学3年生の内申点が、機械的に決まるとはとても思えないですし、そのさじ加減の被害を受ける受験生もどこかにいる筈です。そして、中学3年生の最後の内申点を決める会議が中学校で開催され、私立高校の推薦が決まり出すのが、奇しくも東葛中の一次検査が実施される12月なのです。

これらの要素をふまえると、交渉や情報収集において高校受験で親の出る幕が無いのは幻想ですし、推薦入学が増加傾向にある大学受験も、同様の現象が起こってもおかしくないと私は思います。(念押しですが、推薦の制度自体は悪いことではないと思います)

もちろん、東葛高校にも大学の指定校推薦があると思いますし、大学の選考方法も多様化していますので、我が子がこの先も内申点と無縁ではない可能性はありますが、少なくとも中学3年間の多感な時期に、内申点を気にせず思い切り自分の好きなことに打ち込めるのは、大きなメリットだと思います。実際に、東葛中では教師と生徒に比較的フラットな関係が築けている印象があります。

中学受験でも、東葛中や千葉中、一部の私立校の合否判定の一部に内申点が使用されていますが、高校受験のような交渉事や先生の最後のさじ加減のような要素は少ないと思いますので、ほぼ試験の結果で決まる中学受験が最も純粋な受験のように思えます。(中学受験でも一部で推薦がありますが、高校や大学のような交渉はあまりないと思います)

[小学校の内申点についての参考記事]
「内申点の考察」

間もなく東葛中の一次検査が始まります。ある意味過酷かもしれませんが、中学受験はほぼ試験だけで勝負が決まる世界です。体調に気を付けて、それぞれの受験生が本番で100%の力を出し切れることを切に願います。

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