2023年1月24日(火)に、東葛中と千葉中の二次検査が実施されました。
検査日当時は、記録的な寒波の影響でとても寒く、しかも雨模様でしたので、受検生にとっては厳しい天候だったと思います。
千葉県の公式発表によると、東葛中と千葉中それぞれの二次検査候補者のうち、東葛中16名、千葉中21名が辞退したため、最終的な受検者数は、東葛中308名(男子157名、女子151名)、千葉中305名(男子154名、女子151名)だったそうです。
運命のニ次検査の結果は、1月31日(火)の午前9時に、学校への掲示とホームページにて通過者が発表される予定です。
今回も、二次検査の問題を入手しましたので、
先ずは、適正検査2-1の問題の内容と私見を述べたいと思います。
【適性検査2-1】理系問題(理科と算数)
今回の題材は、大問1が自動車が旋回する場合にタイヤが描く軌跡の問題、大問2がヒンメリという立体的な幾何学模様の飾りを吊るしたモビール(吊り合い)の問題でした。
私は、45分の時間内では全く解き終わらず、5〜6割程の回答率でした。本気で全問を解くのであれば、私には倍の時間が必要だと思います。(正当率は不明です)
問題の難易度は、例年よりも難解な問題が少なくて、比較的素直な問題であった印象です。
大問1.タイヤの軌跡問題(ほぼ算数)
最初は、自動車の四輪それぞれが描く円の半径を、縮小した図形から求める問題でした。内輪差やホイールベースなどの専門用語に惑わされず、図形の比がわかっていれば解ける問題でしたので、計算ミスに気をつければ、大丈夫だったと思います。
続いては、内輪と外輪のタイヤの回転数の違いを、計算式で表す問題でした。実際の自動車は、デフ(デフィレンシャルギヤ)という機能を使って、旋回時の内輪と外輪の回転数のギャップを解消しているのですが、今回はそこまで突っ込んだ問題は出しませんでした。(難易度を下げるために出さなかった可能性がある気がします)
続いては、三平方の定理を使って、別の自動車(バス)の場合の計算をする問題でした。この問題は、三平方の定理を知らなくても解けるのですが、知っていた方が、問題の意図をすんなり理解できたように思います。ただし、平方根を求めなければならないため、地道な計算が必要になり、後回しにした方が良いかもしれません。(簡単な計算方法があるのかもしれませんが、私はわかりませんでした)
前年に引き続き平方根が出題されましたので、千葉県教育委員会には、平方根マニアがいるのかもしれません。(私なら計算機を使います)
大問1の最後は、コンパスと三角定規を使った作図で、バスが左折する時に、どのような起動を描くかを作図するのですが、タイヤだけでなく、車体全体の大きさも考えなければならないことを考慮すると、少し厄介な問題だと思いました。
大問2.ヒンメリ(立体幾何学模様)問題(理科と算数)
最初は、ストローとテグス(釣り糸)を使って、ヒンメリの原型となる六面体を制作する問題です。
最初は、八面体を作るために、どのようなルートでストローにテグスを通せば良いか、という問題です。これは、少し考えればわかる問題だと思いました。
次は、八面体を9個つなげて輪の形を作る場合、必要なストローの本数とその公式を答える等差数列の問題と、最大で10個までしかつなげられない理由を記述する問題で、これは多角形の外角の和が360度であることを知っていれば、答えられたように思います。
その次は、ヒンメリが吊り合う吊るし方を答えるテコの原理の問題と、最後にヒンメリのストローを3種類の長さの金属製パイプに置き換えた上で、与えられた条件に基づいて作図する問題でしたが、ちゃんと作図できた子供は少数だと思います。
最後に、二次検査の対策は、正直なところとても難しいと思います。とにかく問題量が多いので、素早く設問の前提条件を理解して、時間をかけずに解ける問題を探し出して、一問でも多く解くことが、王道のように思います。
適正検査2-1の概要は以上になりますが、次回で適正検査2-2の内容に触れたいと思います。