東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

適性検査型入試を実施する私立中学(2022年版)

公立中高一貫校に入学するには、入学試験ではなく適性検査と呼ばれる、通常の入試問題とは異なる出題傾向の検査(建前上、試験とは言わない)に合格する必要があり、一般的には私立中学とは別の対策が必要だと言われています。

千葉県では、千葉中に続いて2校目の千葉県立中学である東葛飾中が2016年に開校し、更に隣接する茨城県では2020年から2022年の間に10校もの県立中高一貫校が開校することもあり、公立中高一貫校を志望する生徒の受け皿として、適性検査型の入試方法を設ける私立中学が東葛飾エリア及びJR常磐線沿線では増加傾向にあります。

そこで、今回は適性検査型と呼ばれる入試を実施する私立校について、JR常磐線沿線を中心に調べてみます。(適性検査的な要素を含む入試や作文入試も含みます)

【適性検査型入試の実施校】(常磐線沿線の共学校のみ、茨城県土浦市以南)
※変更や間違いの可能性もあるため、特に2022年度の試験日や募集人数等は学校の募集要項にてご確認ください

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表が小さくて見にくくなってしまいましたが、私が確認できた中では、千葉県で4校(芝浦工大柏、麗澤、光英VERITAS、二松学舎柏)、茨城県で5校(江戸川取手、茗溪学園土浦日大東洋大牛久常総学院)で適性型入試が実施されています。

試験によっては、芝浦工大柏のように倍率が高い上に合格者数がかなり少なかったり、麗澤のように完全な適性検査型ではない学校もあります。募集人数や難易度もバラツキがありますが、適性検査のみの受検対策でも合格可能と思われる私立校が、それなりに存在することがわかりました。また、今回は調べませんでしたが、東京や埼玉へ範囲を広げれば更に選択肢は増えると思います。

個人的には、東葛中単願で他の中学を一切受験しない方法はお勧めしないのですが、私立併願の場合は公立と私立の両方の勉強が必要となり、受験勉強の負担が増えることも事実です。(但し、最難関私立が射程圏内の層は適性検査対策があまり必要無いと思います)

仮に、東葛中単願で残念な結果であれば一般の公立中学への進学を決めている場合も、どこかの私立中学に合格した体験を持った状態で一般の公立中に進学することを、無意味だとは思いません。(受験料は無駄になりますが)

但し、実際に適性検査の対策のみで上記の私立校に合格可能なのかは、塾や説明会等で確認して欲しいのですが、我が子の場合は、対策無しで土浦日大CSAT入試の合格をいただくことができました。正直なところ、東葛中受検前の実戦演習という意味合いが強かったのですが、合格できたことは本人も素直に嬉しかったそうです。

最終的に適性検査型入試を実施する私立校に実際入学するかどうかは、受験生本人の希望、校風、学費等の要素で検討が必要だと思います。受験料もそれなりに負担が増えますが、中学受験に必死で取り組んだのであれば、東葛中以外の選択肢があることは、悪いことではないと思います。