東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

多忙だった二次検査対策

東葛中の二次検査に向けた対策について、具体的に何をしたのかを振り返ります。

そこで、東葛中の二次検査の合格人数をおさらいします。2020年度入学希望者は、一次検査を通過した348名(18点一律付与の措置で従来の320名に加え28名が合格)のうち32名が二次検査を欠席(辞退者含む)し、316名(男子164名・女子152名)が受検しました。

単純計算で1/4の80名が合格する計算ですが、「東葛中の合格者層」の推察のように、最初の合格者の半数40名が辞退し、繰り上げを含めて120名が合格すると仮定すると、実質は4割弱が合格する計算になります。安全圏を考えると、二次検査受検者の上位3割以内に入れるかどうかを合格の目安と捉えて、そこに入るために何をすべきかを考えるのが良いと思います。

ここからが本題です。我が子が二次検査対策を始めた時期は、一次検査通過が決まった12月19日以降です。

一次突破から二次検査までの日々を言葉で表すと、"多忙"の一言に尽きます。塾からも「クリスマスと正月は2月まで取っておいてください」と言われましたし、実際にクリスマスや正月も返上で、学校も休むことなく、東葛中の結果が出るまで全力で駆け抜けました。そのためには家族の最大限のサポートが不可欠です。

先ずは、一次検査前も受講した塾の特別講座(特講)が12月2回と1月4回の計6回開催されましたので、それに参加しました。直前まで特講の開催が決まらずやきもきしましたが、都合の悪い日は別日に補講を開催するなど柔軟に対応してくれたため、助かりました。

特講の内容は、一次と同様に過去問と類似問題をひたすら解いたようです。特に家庭では難しいリスニング対策があったことが良かった点です。リスニングのメモについては、横書きで書くこと、漢字は出来るだけ使わずカタカナで書くことを私からもアドバイスしました。

また、元々通っている校舎の先生も対策授業を実施してくれて、その際に志望理由書のチェックや面接の練習もして頂きました。尚、志望理由書や面接については、別で詳しく触れたいと思います。

過去問は、二次検査合格の目安が一次との合計で200点以上とすると、二次検査単独で100点以上を目標として良いと思います。但し、2020年度の検査に関しては、「得点開示請求からの過去問対策」で触れたとおり、平均点がかなり下がった可能性があります。一次の出来にもよりますが、70〜80点位を目標に考えて良いかもしれません。

我が子の場合は、スケジュールを決めて過去問5年分を解きましたが、解くだけでなく、確認や解き直しの時間も考えなければいけません。

過去問の採点は私が実施しました。記述の採点基準がわからないため、過去に受けた模試の採点基準を参考に採点しましたが、家庭での自己採点は難しい面もありますし、実際の検査の採点基準はかなり厳しい印象です。

そして、一次検査同様に解いた問題の振り返りと問題の難易度の検証をして、解くべき問題、先に解かなくて良い問題、解けなくて良い問題の選定も実施しました。

例えば、二次検査2-1の理系問題は作図を伴う問題が出ますが、解く時間と配点を考えて、作図に時間がかかりすぎるようなら、後回しにするような作戦を立てても良いと思います。特に作図問題に関しては、部分点があるのかどうかも不明ですし、作図に必要な時間と配点のバランスが悪い印象ですので、部分点の有無も含めて県は採点基準を明確にして頂けると受検生に優しいと思います。

検査2-1の理系問題については、過去問の傾向を個人的に分析し、出題されそうな単元を予測して対策しました。いわゆる山掛けで、具体的には滑車やテコの力学と、放物運動や等速度運動等の運動問題でしたが、これは見事に外しました。

検査2-2の記述は、今回から大きく傾向が変わりました。大人が読んでも回答に迷うような設問もあり、例年よりも大きく平均点を下げたと推察しています。但し、平均点が低いと点差が付かず、二次検査の意味が薄れますので、次回は軟化すると予想します。

今回の2-2は、都立中高一貫校の記述の出題方法と共通点がある印象ですが、明らかに違う部分もありますので、次回の2-2対策は悩ましいと思います。ちなみに、都立中高一貫校の過去問は学校のHPで閲覧可能ですので、興味のある場合はそちらを見てみてください。

最後に、1月の冬休みが終わると、直ぐに埼玉や茨城の入試がスタートします。私立を併願する場合、私立対策も並行して実施が必要ですので、事前に決めたスケジュールどおりに勉強や過去問を進めることが大切になりますし、本当に"多忙"な状態が長ければ2月上旬まで続きます。

我が子も時間が足らず、私立の過去問は多くて3年分、少ない場合は1年分しか手を付けられませんでした。

入試が迫る頃からは、特に健康にも最大限の注意が必要ですし、精神的にも厳しい状況が続きます。親としては、良い結果が出ることをひたすら信じて、子供が可能な限り受験勉強に専念し、本番で良いパフォーマンスを発揮できる環境づくりをしていくことが大切だと思いますが、無理をし過ぎないことにも留意して、この"多忙"な期間を乗り切っていただきたいと思います。

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