東葛中にはどのような受験勉強をしてきた層が合格しているのでしょうか?
結論から言うと、東葛中を押さえ校(第一志望ではない)として受検し合格している層がかなりいることが、塾別の合格者数の推移から推察できます。
東葛中だけでなく千葉中も同様で、一説には定員80名に対して実際はその1.5倍の120名程が合格していると言われています。(最終合格者数は公式発表されていません)
2020年1月31日の二次検査の合格発表から入学確約書提出の締切日に発表された塾別合格者数が最初の80名に含まれる合格者であることは間違いありませんので、最終的に何名の合格者まで増えたのかを調べれば繰り上げ数(希望の私立に合格した辞退者数)がある程度推察できます。
【2月3日夕方時点、入学確約書締切日】
市進学院や栄光ゼミナール等は未発表
【2月26日時点】
市進学院 東葛飾58名 千葉27名
栄光ゼミナール 東葛飾11名 千葉6名
誉田進学塾 東葛飾0名 千葉8名
2月3日時点で発表のあったSAPIX、早稲田アカデミー、日能研の合計で比較すると東葛飾は19名→31名で1.63倍、千葉は40名→79名で1.98倍にもなります。上記の8つの塾の最終合計は東葛飾117名、千葉120名です。それぞれの塾に通う重複もあるとは思いますが、少なくとも定員の1.5倍以上の合格者がいる可能性は高いように思います。
これらの結果から推察されることは、東葛中や千葉中で合格を掴んでいるのは我が子のように私立向けの受験勉強をしてきた層がかなり含まれている、私立組が有利だということです。
これは、私が塾で聞いた情報やネットで収集した情報とも一致しますので、ほぼ間違いないと思っています。
私立組が有利になっている理由はいくつか考えられますが、大きくは2つだと思います。1つ目の理由は、一般的に公立組は一年遅れで通塾する場合が多いのですが、その一年間の勉強量の差を結局埋められていないのだと考えています。積み重ねた勉強量の差は嘘をつかないということです。2つ目の理由は、千葉県の検査の問題量の多さです。この問題量に対応するには、問題を解くスピードが必要になります。問題を解くスピードについては、才能もあると思いますが日々積み重ねた勉強量に比例すると私は思っています。例えば、我が子は算数が得意な方ではありませんが、問題を解くスピードは3年間でかなり早くなったと思います。東葛中の過去問も私は時間内で解くことができませんが、我が子は最後までたどり着くスピードを身に付けていました。しかも、最近は問題傾向がかなり私立寄りになってきましたので、私立組有利の傾向は今後もっと強まるように感じています。
我が家の場合は、その傾向を最初から感じていたこともあり新4年生から私立向けの受験勉強を始めました。
もちろん公立中高一貫校に絞って新5年生から受験勉強を開始しても勝ち目が無い訳ではありませんし、それで合格している子供は少なからずいます。対策は、全問正解の必要はありませんので、解ける問題を全て解き終えられるだけのスピードを身に付けることだと思います。例えば、算数であれば日々の基本問題の繰り返しであり、国語であれば読書をすることになると思います。