東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

東葛中の出願者数(2022年度入学)

2022年度(2022年来春入学)の千葉県立中学校(東葛飾中、千葉中)の出願者数が発表されました。それぞれの募集定員80名(男女40名ずつ)に対し、東葛飾中は865名(男子453名、女子412名)、千葉中は600名(男子349名、女子251名)でした。
千葉日報のWEB記事より

いよいよ、約2ヶ月に渡る東葛中受検の火蓋が切られました。受検生とそのご家族の皆さまが、先ずは一次検査を突破する約320名に入るために、全力を尽くせることを願っております。

東葛中受検の流れに関する記事]
「基礎知識:東葛中受検の流れ」

そこで今回は、東葛中と千葉中の出願者数の推移について調べてみます。

東葛中と千葉中の出願者数推移
※年度は入学する年度で表示(2016年度は東葛中1期生)

  • 2016年度 東葛飾1,157(男585、女572)千葉793(男426、女367)
  • 2017年度 東葛飾956(前年比87%、男493、女463)千葉770(前年比97%、男415、女355)
  • 2018年度 東葛飾820(前年比86%、男424、女396)千葉722(前年比94%、男387、女335)
  • 2019年度 東葛飾927(前年比113%、男474、女453)千葉677(前年比94%、男372、女305)
  • 2020年度 東葛飾865(前年比93%、男449、女416)千葉722(前年比107%、男364、女358)
  • 2021年度 東葛飾826(前年比95%、男438、女388)千葉605(前年比84%、男326、女279)
  • 2022年度 東葛飾865(前年比105%、男453、女412)千葉600(前年比99%、男349、女251)

両校の出願者数の推移は上記のような結果でした。

2022年度の東葛中は、出願者数の減少傾向が3年振りに歯止めがかかり、対前年+39名(前年比105%)でした。千葉中は、減少傾向にあった出願者数が鈍化し、対前年▲5名(前年比99%)でした。但し、千葉中に関しては、女子の出願者数減少に歯止めがかかっておらず、女子だけでみれば対前年▲28名(前年比90%)で、女子離れの傾向が継続しています。

個人的には、志願者数の増減は、その学校全体の学力に相関があると思っていますので、出願者数が増えることは、学校にとっても良い影響を与えると思います。

特に、東葛中の人気を維持できた理由について考えてみると、コロナ禍対策のために、東葛祭などのイベントで学校を知る機会は無くなりましたが、その代替手段として、学校からの積極的な情報発信(動画配信など)が増えたことが、その要因の一つではないかと私は推察しています。(私のブログからの情報発信も少しは貢献しているでしょうか?)

また、今年は授業公開もありましたし、これもこれまでには無かった試みです。

例えば、我が子が東葛中を受検した2年前は、学校の情報を入手することは非常に困難で、今のようにホームページから動画で学校の内容を知ることは不可能でした。また、学校内の様子を見ることも、東葛祭しか機会がありませんでした。怪我の功名という訳ではありませんが、もしコロナ禍がなければ、今のような学校からの積極的な情報発信は今程進んでいなかったように思います。

今の時代、何かを調べる際にホームページなどから情報を得ることは、当たり前の行動です。

マーケティングの行動理論であるAIDMAの5つのプロセスでも、特に最初のA(認知・注意)は非常に重要です。

 A…認知・注意(Attention)
 I…興味・関心(Interest)
 D…欲求(Desire)
 M…記憶(Memory)
 A…行動(Action)

上記を受験のプロセスに置き換えると、以下のようになると思います。

 A…認知・注意=学校を知る
 I…興味・関心=学校に興味を持つ
 D…欲求=入学してみたいと思う
 M…記憶=入学したい気持ちが増す
 A…行動=受験勉強を始める

学校のような教育機関であっても、より沢山の生徒と親が学校を知り、興味を持ってもらい、受験生の分母を増やすことは、学校の質の向上につながり、最終的には入学後の生徒のメリットとして返ってくることになると私は思います。

特に東葛中のような公立校の場合は、学校にマーケティング担当や広報担当がいる訳ではなく、学校の先生がその役割を務めなければならないため、本来の教育の質を下げずに広報活動を継続することは、とても大変だと思います。

東葛中受検生の分母を増やすことは、東葛中を良くするための手段の一つであり、目的化してしまわないように注意が必要ですが、東葛中の先生及び生徒の皆さまには、今後も東葛中を知る機会を増やして頂くことを期待しております。

また、生徒にとっても、このような活動をとおしてマーケティング手法を体系的に学び、実体験できる機会とすることは、教育プログラムの一貫としても意味があると思います。

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