東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

夏休みで成績は上がらない?

もう夏休みです。

そして、受験生(受検生)が夏休みにやるべきことは、受験勉強一択です。一方で、夏休みで頑張ったにもかかわらず成績が伸びない、むしろ下がった、ということも耳にします。

今回は、何故夏休みに成績が上がらないのかを考えてみます。

※この記事は、以前書いた「6年生の夏休みで真の受験生に」の再編版とお考えください

その理由を先に述べると、夏休みに受験生がたくさん勉強するのは当たり前だからです。つまり、試験の成績は相対評価ですので、みんなが頑張れば全体的な成績が底上げされるため、学力向上=成績向上、という式が成り立ちません。

例えば我が子の場合、小6の夏休みは、塾の指示で計400時間以上、1日で約10時間以上の受験勉強(学校の宿題は勉強時間に含まない)の目標を立てました。

その結果は、夏休み前半に、かなりサボってしまった(気持ちが乗れなかった)ため、前半はかなり厳しいペースでしたが、後半で必死に取り返し、どうにか目標の400時間を達成しました。しかし、塾の他のメンバーにとって、400時間クリアは当たり前で、もっと長時間勉強した子供もたくさんいます。

夏休みに400時間以上の勉強は、簡単な目標ではありません。詳しい時間は覚えていませんが、私が高3の大学受験を控えた夏休みも、そこまでは勉強していなかった気がします。ですので、小学生のうちにそれをやり切れる子供たちは、本当にすごいと思います。

もちろん、ただ単に勉強時間を増やせば良い訳ではなく、正しい方法で勉強する必要がありますし、学力が勉強時間に比例するとしても、その比例の角度は勉強方法や本人の能力により個人差があります。しかし、個人差はあっても、努力時間に対するリターンの不確実性が低いのが、勉強だと思います。

まとめると、夏休みに学力を向上させることは可能(むしろ必須)ですが、成績(偏差値や順位)を上げることは、非常に難しいチャレンジなのだ、ということを頭に入れておくことが、夏休み明けのテスト結果で動揺しないためにも、必要だと思います。

それでは、夏休みにどのような目標を立てれば良いかを考えてみます。少なくとも、成績向上を目標に掲げるのは、リスクが高過ぎます。子供が持つ具体的な数値目標は、勉強時間などの努力さえすれば必ず達成できる目標にして、親は数字で測定できない定性的な目標、つまり、自信とか受験勉強へのモチベーションを高めることなどの意識面を目標に設定し、普通の小学6年生を真の受験生に生まれ変わらせることが大切だと思います。

実際に、夏休みは弱点の補強による基礎固めとベースアップ、応用問題への取り組み、通塾していれば夏期講習など、休む暇もあまり無いと思います。

夏休みが終われば、本格的な入試対策が中心になります。また、夏休み明けからは、現実的な受験校の選定が必要になりますし、学校の説明会、模試など、イベントも盛り沢山になりますので、親としてはスケジュール管理も大切になります。

最後に、受験生の皆さんが、健康第一で、充実した夏休みを過ごせるよう、陰ながら応援いたします。

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