東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

内申点の考察

一次検査を通過すると、志望理由書と内申書(報告書)の提出が必要になります。

内申書の点数は、合格者層であまり差がつかないと塾で言われましたが、合格ボーダーライン前後に得点が集中することもありますし、受検生の親としては僅かな点数でも気になるところだと思いますので、今回は内申書がどのような内容なのかを深掘りしてみます。

内申点は、千葉県立高校入試の考え方が参考になると思いますし、実際に高校入試の考え方がベースになっていると思いますので、先ずは高校入試における内申点の基礎知識を簡単に説明します。

千葉県立高校入試の場合、中学3年間の学校の通知表の結果が内申点として点数換算され、内申点と入試の点数を合算して合否判定されます。英語・数学・国語・理科・社会・保健体育・音楽・美術・技術家庭の9教科の5段階評価の結果をそのまま計算して、仮に3年間オール5であれば、評定5×9教科×3年間=135点満点になり、入試5教科の500点満点と合算した、635点満点になります。

実際は、普段の学習態度や勉強以外の取り組みが加点されたり、高校によって内申点の比重(東葛飾高校なら0.5の係数が掛かる)を変えたりして、様々な要素が加わりますが、今回は通知表の内申点(評定点)だけでシンプルに考えてみます。

ここからが本題です。先ず、千葉県立中学の内申書は、小学校5年生と6年生の2年間の通知表(6年生は12月中旬頃まで)で評価されます。内申書の書式は千葉県のHPで公開されていますが、今年から少し変更がありました。

新学習指導要領の3つの柱である「個別の知識・技術」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」に準じて、各教科の評定(点数)の内訳は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点に変わります。(旧要領では4〜5観点でしたので、今年から通知表も変わる筈です)

更に、外国語(英語)も評定の対象になったため、今年度の受検生に限り、5年生と6年生の評定方法に違いが生じます。

評定方法は、国語・算数・理科・社会・体育・音楽・図画工作・家庭の8教科(新要領の6年生は外国語を加えて9教科)が3段階で評価され、仮にオール3であれば5年生の評定3×8教科+6年生の評定3×9教科=51点満点になります。(我が家の時は外国語が無いため評定3×8教科×2年間=48点満点でした)

それでは、各教科の内訳(観点)がどのような評価になれば教科別の評定点が1〜3で決まるのかを考えてみます。

※以下は私の推測です。

得点開示請求でわかった実際の我が子の評定点を例にすると、4観点の教科の場合は、オールAでAが4個もしくはAが3個でBが1個なら3点、Aが2個でBが2個もしくはAが1個でBが3個なら2点でした。オールBは無かったのですが、おそらくオールBは2点になると思われます。1点は無かったため算出方法が不明ですが、BにCが混ざると1点になると考えるのが自然だと思います。

新学習指導要領の3観点での計算方法は推測ですが、オールAもしくはAが2個とBが1個なら3点、Aが1個でBが2個もしくはオールBなら2点、BとCの混合なら1点、となると思われます。

評定点以外の項目(学校の活動や行動など)の加点方法や、内申書の点数に係数が掛かるのかなど不明点はありますが、一次と二次の検査の得点(400点満点)に内申書の評定点(今年度は51点満点で来年度以降は54点満点)がそのまま加算され、最後の面接点(20点満点の説有り)が加わると考えるのがわかりやすいと思います。

これらをふまえると、東葛中受検は検査400点+内申51点(来年度以降は54点)+面接20点=471満点(来年度以降は474点満点)で合否判定されると考えて良いかもしれません。

最後に、通知表の評価は、学校のテストの成績だけでなく授業への姿勢や課題の提出なども含まれますので、影響度は少ないものの、受験を優先して小学校の授業や課題などを疎かにするのは得策でないと思います。但し、内申点を期待して生徒会活動などに取り組む効果は、かなり限定的だと思います。

f:id:hikayojuken:20200825233639j:image