東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

公立と私立の出願方法について

出願方法について、東葛中(千葉県立中学)と私立校の違いと感じたことを記したいと思います。

端的に述べると、公立校の受験方法は数十年前から変化の少ないアナログな仕組みですが、殆どの私立校はWEB化が進んでいます。

出願方法だけでなく、公立と私立では出願のタイミングや手続き方法に違いがありますし、私立も学校により違いがありますので、親は早めに情報収集して、事前にスケジュールを作っておくことが必要になります。

先ず、東葛中及び千葉中の場合は一次検査と二次検査の両方で2回の願書提出が必要で、提出方法は原則持参でした。入学願書(写真と県収入印紙が必要)に加えて、受検表と検査結果の返信用封筒2通も必要で、受付期間は11月18日(月)〜20日(水)の3日間だけでした。

二次検査に関しては、小学校からの報告書(いわゆる内申書)と志望理由書(別の機会に説明予定)の提出に加えて、一次と同様の返信用封筒2通も必要で、受付期間は1月10日(金)〜14日(火)の土日を除く3日間でした。報告書は小学校に作成して頂きますので、早めの協力依頼も必要です。(一部の私立も内申書提出が必要です)

しかしながら、手間はかかるものの受験料(入学検査料)は破格の2,200円でした。

一方で、私立校の場合、我が子が受験した学校は1校だけを除いて全てWEB出願でした。受付期間も学校によっては当日受付可の学校があった程です。

WEB出願は、学校説明会などの申し込みにも使われているmiraicompass(ミライコンパス)経由が大半で、写真もデータを流用でき、ネット決済も可能ですので簡単に出願が可能です。

余談ですが、miraicompassを利用している学校の比率はかなり高く、寡占状態です。私立校を併願する場合は利用する可能性が高いと思います。

私立校の受験料は20,000円〜30,000円で、受験日が複数回ある学校では複数回分を一括申し込みすると割引される場合もあります。

もちろん、私立校は受験料が公立校の10倍程しますし、受験料収入そのものが経営的に重要な収入源となっている学校もあると思いますので、それなりの受験料がかかる私立と格安の公立の単純比較はできませんが、家庭や学校の手間だけを考えればWEB出願の方が圧倒的に便利です。

コロナ禍で日本全体の仕組みとしてIT化の遅れが露呈していますが、入試の出願方法の違いからも、公共のIT化の課題を感じることができます。

但し、公的機関がシステム化しようとすると、謎の受け皿団体を作ったり無理に独自のシステムを構築しようとして失敗する事例が多々ありますので、上手に民間の仕組みを流用して、余計な費用をかけずに、将来的に学校と受検生双方の負担が減ることを期待したいと思います。

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