東葛中合格への道

2020年東葛飾中学合格。家族で挑んだ初めての中学受験3年間を父親目線で振り返る。入学後の情報も更新中。

塾選びの前に決めるべきこと

塾選びはどの親も悩む問題だと思います。年間100万円前後の費用がかかることもありますし悩むのは当然です。

但し、塾と子供との相性が大切と言われますが、それだけで選ぶのは早計だと思います。先ず考えるべきは、何のために中学受験をするのか?その目的を達成するために必要なことは何か?を夫婦や子供とで話し合って方針を決めることが大切だと思います。

中学受験は長期戦ですし様々な困難が待ち構えていますので、目指す方向がしっかり定まっていれば途中で戦略が変わってもぶれずに進むことができますし、塾も志望校合格も目的ではなく手段ですので、情報収集と子供の特性分析ができていれば選択しやすいと思います。

我が家の場合は、子供が描いている目標を達成するために東葛中第一志望を決めましたが、万が一受からなかった場合も想定して、東葛でなくても目標を達成できる私立校という選択肢も残せる戦略を立て、その戦略に基づいて塾選びをしました。

また、東葛中受検を検討する場合は、是非ご自身で最新の過去問を解くことをお勧めします。解けばわかりますが、問題の難易度の高さはもちろん、問題量の多さに気付くと思います。そして子供がどのような環境でどのような勉強をすれば、これらの問題への対応力が身につくか、注力すべき分野は何なのかが見えてくると思います。全てを塾任せでも良いかもしれませんが、そこを親が理解しているかどうかで塾の選択や家庭のサポート方法が変わると思います。

塾選びは情報戦です。ネットだけでは分からないこともありますし、単純な合格者数だけで判断できません。塾のどんな層が合格しているのか(公立コースを用意していても結局は私立コースのトップ層が合格していることもある)、東葛向けの対策授業はあるのかなど、塾の先生や周りで通塾している方の話を聞くことでいろいろ見えてくることがあります。理由が不明ですが、かたくなに情報を開示しない塾もありますので注意が必要です。

そして、我が家のように公立中高一貫校が第一志望で私立併願を選択する場合は覚悟が必要です。公立と私立では問題傾向が異なるため、それぞれには不要な勉強も必要となり、勉強の難易度が上がります。例えば、私立向けに必要な語彙力や歴史は公立には不要ですし、東葛向けに必要な長文記述は大半の私立には不要です。

一方で、2020年から千葉県の問題傾向が大きく変化しました。2019年からその兆候はありましたが私立組有利が強まった印象があります。二次検査で最初の合格者の約半数が辞退している事実からも、結局は難関私立志望組との戦いになることが推測されます。また、公立志望の受験生を狙った試験を設ける私立も増加傾向にありますし、特待合格の可能性も僅かにあります。特待であれば実質的な学費が公立とあまり変わらない学校もあります。東葛中単願も効率が良いように思いますが、リスクが伴いますので、受験がどのような結果になっても様々な選択肢を残しておくことは意味があると思います。

塾の先生にお聞きした話しですが、仮に東葛中受検が残念な結果になり通常の公立中学に進学することになっても、選択肢がある状態で公立中を選ぶのと選択肢が無い状態で行くのでは、同じ結果でも本人の気持ちやその後のモチベーションが違ってくる、とおっしゃっていたのが印象に残っています。

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